■さすが、師走バタバタしてる。

うだうだやってる間にもう週末になってしまった、一先ず今週分の更新をしないと……。

■大量リークから始まったプレビュー

今週から始まったゲートウォッチの誓いプレビュー。いきなり大体の神話レアとZendikar Expeditionsがリークされ波乱の展開になりました。
取り敢えず《不毛の大地》がレガシーに、各種ハイブリッドランドがモダンやEDHに欲しい。だが《地盤の際》はいらないなぁ、完全にハズレですやん。

■先週の金曜日
マジック・リーグしてスタンダードせず、残念無念。

■エスパードラゴン
取り敢えず《衰滅》復帰、《蔑み》と《強迫》のメインとサイド入れ替えまでは弄ってみた。
……回した結果はまた別のタイミングで。

■Gジェネ、ガンダムブレイカー新作
ブレイカーはともかく、Gジェネは久々に家庭用ゲームとして欲しい、続報に期待。

駆け足で更新、また時間を見つけて更新します。

……取り敢えず今からいつもの店に行ってきます。

無色マナについて思いついたままに。
前回の更新で記載したカードにより現れた無色マナについて考えてみようと思います。

①無色マナと支払いについて
単純に「色の特性を持たないマナ」ということとなり、不特定マナと住み分けをするためのようです、なのであくまでも6色目ではないとのこと。
無色スペルのデザインの幅を広げつつ、尚且つ無色が万能化しない為の処置といったところなのでしょうか。

なお支払いに関しては以下のようになる模様。
▼⑤→不特定マナとしてW、U、B、R、Gに加えCマナのいずれか5個

▼C→無色マナ1個

▼⑤CC→不特定マナとしてW、U、B、R、Gに加えCマナのいずれか5個と無色マナ2個

▼③UC→不特定マナとしてW、U、B、R、Gに加えCマナのいずれか3個と青マナ1個と無色マナ1個

(ちょっとわかりづらいかもしれません)


なので《大いなる歪み、コジレック》は……

⑧CC→不特定マナとしてW、U、B、R、Gに加えCマナのいずれか8個と無色マナ2個


……で支払いプレイすることになるようです。
なのでただ適当にランプデッキに入るってわけにはいかないようですね。

②既存のカードに関して
まず、無色マナを出すカードに関しては全ての発生する無色マナの表記が①から◇に修正されるとのこと。

例1:《コイロスの洞窟》
◆現在
(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。
(T):あなたのマナ・プールに(白)か(黒)を加える。コイロスの洞窟はあなたに1点のダメージを与える。


◆OGW以降
(T):あなたのマナ・プールに(◇)を加える。
(T):あなたのマナ・プールに(白)か(黒)を加える。コイロスの洞窟はあなたに1点のダメージを与える。


例2:《太陽の指輪》
◆現在
(T):あなたのマナ・プールに(2)を加える。


◆OGW以降
(T):あなたのマナ・プールに(◇)(◇)を加える。


また、無色マナが導入されたことにより、既存のカードのコストが修正される事は無いようです。

例:《太陽の指輪》①
これをプレイするのに支払うのは不特定マナ1個まま変わらず、プレイするのに無色マナが必ずいるわけではない(無色マナで支払うことは可能、当然白マナでも支払うことも可能)。

無色マナを出すマナファクトに関しては実質強化になる模様(今後の無色スペル次第ですが)。

また実質弱体化するカードとしてハッキリ明言されたわけではありませんが、以下のカードが事実上弱体化する見込みです。

▼各種デュアルランドや無色マナを出せない特殊土地
・能力に「(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。」がないため、無色マナを発生させることが出来ない。
たとえ、場のデュアルランドからが10マナを出せる状態でも《大いなる歪み、コジレック》をプレイすることは出来ない。

▼《真鍮の都》等の好きな色のマナを出す5色土地や《Black Lotus》等のパーマネント
・好きな色のマナとはW、U、B、R、Gいずれかになるのでそれらのカードは無色マナは発生させることは出来ない。ただし、《色あせた城塞》は「(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。」を持っているので無色マナを出すことが出来る。

これらに関してはあくまでも弱体化するかものレベルですね、下環境で使えるカードが増えるなら多少は土地関連が厳しいかもしれませんが、安定性を犠牲にしてまで使えるカードが増えるとは思えません。

③スタンダードへの影響

これは今後のカード次第ですが、無色スペルをプレイするのに無色マナを出すことが出来るカードが必要になるため、大体のデッキは土地基盤の見直しを迫られる事になるでしょう。

今まではバトルランドやミシュラン、トライランド等によって色マナを捻出していましたが、それらでは無色マナを発生させる事はできません。無色マナを捻出する為にはペインランドや荒廃した土地サイクル、今回の無色土地《荒地》等が必要になります。これらはレアのフェッチランドでもサーチ出来ないのでデッキに無色マナを出す土地の枠を作る必要があり、雑にフェッチランドにより3〜4色になっている多色デッキでは無色スペルを使いにくい事になります。無色スペルに環境を揺るがすようなカードが増えた場合、必然的に多色デッキは数を減らすのではないでしょうか、あればの話ですが。

また収斂カードに関しては無色マナは6色目ではないため、効果は上昇しない事を覚えておきましょう。


何かと波乱を巻き起こしそうな無色マナ、一体どうなることやら。

……そこ、ガンダムウォーの紫国力みたいだとか言わないっ。


取り敢えず《荒地》は無色EDHの為にいっぱい集めようと思います。
コジレックさーん
コジレックさーん
リークガチでしたか。

・マナコストのシンボル「◇」は「無色1マナ」を意味する。
・シンボル「◇」の略号は{C}。
・《荒地》は基本土地タイプを持たない基本土地で「無色1マナ」が発生する。
・《荒地》のレアリティはコモン、ブースターパックから出現。
・『ゲートウォッチの誓い』には無色マナを使用するカードが多く登場する。
イゼ速さんより引用


これで無色EDHが組みやすくなり、今後次第でデュアラン等が若干弱体化するかもってところですか。

これはゲートウォッチ楽しみになってきましたね。
■ドリカムではないです(一応)。

今週も定番の宇和島でカジュアル大会へ、人数は9人でトーナメント形式。
やっぱりデッキはエスパードラゴン。

Game1 H氏 アブザンコントロール ○○
旧店舗の時から時々参加いて頂いてる方、また時間があるときによろしくお願いします。

1戦目:
ガードを下げないように《包囲サイ》を打ち落とすゲーム。落ち着いたタイミングで《龍王オジュタイ》でビートを刻んで勝ち。

2戦目:
1戦目と基本同じ流れ。処理するカードが不足した時に《時を越えた探索》の強さをマジマジと感じる1戦でした。

Game2 O氏 アタルカレッド ××
N氏が叩きのめされ、今回も相見まえる事になった宿敵。今回こそはと意気込みつつも……。

1戦目:
《蔑み》をするも対象なく、失敗。若干相手が事故気味にも関わらず、駆け抜けられ敗退。

2戦目:
《命運の核心》を握りつつも、撃つまで行かず駆け抜けられる。

1戦目、2戦目ともに《衰滅》の強さを思い知らされるGameでした、《命運の核心》の5マナが遠い。

終了後、O氏とサイド調整を兼ねてフリプ、ほとんど勝てなかったけど(泣)

■カード雑感

・《呪文萎れ》……色事故気味な状態でも打てるのは強みだが後半戦に非常に信用性が下がる。マナカツカツで動くデッキにはいいのだけど同型等の場合は《風の散乱》の方が確実に強い、要検討ですね、《意志の激突》でもいいかも。

・《蔑み》……確かに環境的に刺さりやすいのだが相手のアドバンテージスペルを落とせないのは微妙なところ。まだ対象が広い《強迫》とメインサイドを入れ替えて見るべきか……。

・《血染めのぬかるみ》……広く黒マナを確保できるようになるのは大きいが、やはり最大の利点は《ヴリンの神童、ジェイス》と各種探査スペル。ライフを失うものの《ヴリンの神童、ジェイス》は序盤からフリップしやすくなり、探索に関しては《時を越えた探索》に移行しやすくなった。あとは環境的にライフルーズを許せるかどうかのみ、これはメタ次第といったところ。

今週中に再調整して来週もう一度、挑戦したいです。

石鍛冶さん

2015年12月6日 レガシー
石鍛冶さん
今更ですが来年のグランプリプロモが公開されましたね、順当にブロックが進んで来たので今年はラヴニカ回帰から《突然の衰微》とか《死儀礼のシャーマン》とかが来るかなーと思ってましたが、まさかの《石鍛冶の神秘家》。

ナヒリ要素はなくなったけど、これはこれで非常に良いなぁ。

グランプリには基本出れないので入手はシングル買いになるんですが、一体いくらぐらいになるんでしょうね。

使うなら4枚いるだろうし、かなりお高そうです。
12月になり、残すところ今年もあと一ヶ月。
今から仕事がどんどん忙しくなりそうでガクブル状態です、……まず家の大掃除しなきゃ。

あと更新がとまってました。寧ろマジックを最近マトモにプレイしてない!

取り敢えず各フォーマットの現状は……

▼スタン
エスパードラゴン前回更新から殆どフリプすらできず、未調整(先週の金曜は人があまりにも集まらず、EDHしました)。
個人的には神戸のエスパーメンターが凄く気になってます。

▼モダン
エスパーメンター回せず、未調整。
しかも、モダン版エスパードラゴンが現れたらしくそっちに浮気しそう(泣)、青単トロンも同じ様にあれから調整できず。

▼レガシー
デュアラン貯金始めました。だってあと土地だけでエスパーブレイドは取り敢えずは完成だから……(切実)。

▼EDH
《悟った達人、ナーセット》と《沈黙の大嵐、シュー・ユン》をメインデッキの《覇者シャルム》とシェアしながら組んでみました、まだパーツが足りないけど。

▼パウパー
組んだだけ、地元にリアル民が居ないため一切回さず、その内どこかでやりたいな。

……といったところ。

対人ゲームなので相手がいないと出来ないよね、ホント。
コレから忙しくなるとますます機会ガガガ……。

基本水曜が休みだからMOにも手が出しにくいし(確かメンテナンスだった筈)。

ああ、マジックしたいよー。

BB戦士 No.400

2015年11月27日 趣味
スペリオルドラゴンは非常に嬉しい。
初BB化、しかも光の騎士版、更に金色部分はメッキらしい。

だか2700円(税抜)は高いなぁ、欲しいけどまだ買ってない統率者用のシングルが買えるもんなぁ(MTG脳)

そんな騎士スペリオルドラゴンは5月発売予定です。


これを皮切りにアルガス騎士団もBB化しないかなぁ。
あ、アルガスナイトゼータさんは呼んでないです。


■フリプ調整、さらにGP結果を参考にして再調整

先週はあまりスタンをプレイできず、どう調整しようかと悩みましたが平日にフリプし、カードの選別を行いました。
また同時期にGPでエスパードラゴンが優勝し、いい調整のアイディアを頂きましたので更に改良を加えました。

以下が変更後のレシピになります。

エスパードラゴン 小箱仕様 Ver.3.0
4:《島/Island》
1:《乱脈な気孔/Shambling Vent》
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2:《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
3:《沼/Swamp》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
3:《大草原の川/Prairie Stream》
3:《窪み渓谷/Sunken Hollow》
2:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1:《荒廃した瀑布/Blighted Cataract》

3:《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
2:《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》
4:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》

2:《命運の核心/Crux of Fate》
2:《蔑み/Despise》
4:《時を越えた探索/Dig Through Time》
2:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
2:《呪文萎れ/Spell Shrivel》
1:《破滅の道/Ruinous Path》
4:《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》
2:《完全なる終わり/Utter End》
1:《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》
2:《絹包み/Silkwrap》
2:《究極の価格/Ultimate Price》

2:《強迫/Duress》
3:《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
1:《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
1:《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》
2:《否認/Negate》
2:《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》
2:《正義のうねり/Surge of Righteousness》
1:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
1:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》


主な改良点としては……

・メインからのハンデスの投入
・除去、カウンターの再選定
・土地まわりの微調整

……といったところでしょうか。

短めに詳細を。

▼メインからのハンデスの投入

《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》や《搭載歩行機械/Hangarback Walker》を先行で1もしくは2ターン目で着地前に切れ、ついでに《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》を排除できる《蔑み/Despise》と各種スペルを切れる《強迫/Duress》と悩みましたが、世の中に跋扈するアブザンや序盤からの処理困難なクリーチャーである《搭載歩行機械》に対処出来る《蔑み》に軍配が上がりました。《強迫》はそのままサイドボードに滑り込ませ、相手によって切り替える体制に。《精神背信/Transgress the Mind》は対処出来るカードは広いもののまず処理しないとならないものに一切刺さらないので検討段階で没になりました。

▼除去、カウンターの再選定

除去に関しては環境当初想定していたほどまで思いの外「欠色」クリーチャーが強くなく、《ヴリンの神童、ジェイス》がいるため、対象に困りにくい《究極の価格/Ultimate Price》を増量、幅広くまた回避しにくい《絹包み/Silkwrap》、白黒絡みの特権《完全なる終わり/Utter End》、最低限の丸さを持つ《破滅の道/Ruinous Path》、エスパードラゴンシナジーの塊である《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》などの単体除去を分散し、増量。代わりに環境の速さに間に合わない事がある《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》をサイドに。《衰滅/Languish》は最後まで悩みましたがアブザンの《包囲サイ/Siege Rhino》等諸々に効きにくいため、今回はデッキに取らない形になりました。
カウンターに関しては鉄板の《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》に加え、《風への散乱/Scatter to the Winds》の代わりにラリー系や白緑系に強く、若干ミラーにも効く《呪文萎れ/Spell Shrivel》を採用。最低でもアド損せず、万能に立ち回れる《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》をメインに移動しました。

▼土地まわりの微調整
フェッチを10枚に増量したのでその分バトルランドを6枚に増加。また色拘束の兼ね合い及び自分の環境にエスパードラゴンが居ない為、《荒廃した湿原/Blighted Fen》を減らしました。

……といったところでしょうか。
これを金曜日の恒例の大会に持ち込みました。

■いつもの大会結果

さて、今週も宇和島の毎週恒例のカジュアル大会に参加しました、参加者8人。
目指せ、レベルアップ。

今回は手短に。

▼1戦目:Wさん マルドゥビート ○○
最近宇和島店の場所を知ったらしく、よく参加してくれる方。毎回バイクで遥々来て頂き、ありがとうございます。

▼2戦目:Oさん アタルカレッド ××
毎回毎回当たる相性の非常に悪い方(デッキ的な意味で)。今回も派手に蹂躙されました、ヤッパリ勝てぬ。何か妙案を下さい。

▼フリプ:Kさん アブザンラリー
お久しぶりに参加していただきました。デッキ的にあまり対戦経験がないため、良い練習になりました、ありがとうございます。土壇場でカウンターがない場面、多し(泣)。

結果としては何とも言えない感じ、とにかくフリプしまくるしかないですね。

取り敢えず、しばらくはこれで回してみます。
祝・エスパードラゴン GP優勝
■波乱のGPブリュッセル!
まさかのエスパードラゴン優勝です。
先週のSCGでは姿を消していたエスパードラゴンがこのタイミングで優勝を果たしました。メタを読み、このタイミングだと踏んだのか必然だったのかは私にはわかりませんが、同じ様にエスパードラゴンを使っている身としては大変嬉しくおもいます。

http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpbru15

また結果だけ見ればアブザンが先週のSCGのジェスカイ並に上位から数を減らし、代わりに多色ラリーやアタルカレッドが現れるなど、少しづつでもメタが動いているのは確実ではないでしょうか、それでも二日目に大量のアブザンが残るのは異常な気がしますが……(某所によると4割はアブザンだったとのこと)。

今週末はいよいよGP神戸となります、日本の選手たちは一体どのようなデッキで戦いに望むのか、結果がすごい楽しみです。

■優勝したエスパードラゴンを分析してみる

今週のデッキ調整の為に、優勝したエスパードラゴンを少し参考にさせていただくま為に自分なりに分析してみます。

下が今回優勝したエスパードラゴンのレシピになります。

6:《島/Island》
1:《乱脈な気孔/Shambling Vent》
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2:《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
2:《沼/Swamp》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
2:《大草原の川/Prairie Stream》
4:《窪み渓谷/Sunken Hollow》
2:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》

4:《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
2:《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》
3:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》

1:《命運の核心/Crux of Fate》
2:《強迫/Duress》
4:《時を越えた探索/Dig Through Time》
3:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
2:《風への散乱/Scatter to the Winds》
1:《完全無視/Complete Disregard》
4:《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》
2:《完全なる終わり/Utter End》
1:《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》
1:《残忍な切断/Murderous Cut》
1:《意思の激突/Clash of Wills》
2:《究極の価格/Ultimate Price》

1:《強迫/Duress》
1:《究極の価格/Ultimate Price》
3:《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
2:《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
2:《否認/Negate》
2:《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》
1:《正義のうねり/Surge of Righteousness》
1:《手酷い失敗/Horribly Awry》
1:《無限の抹消/Infinite Obliteration》
1:《悪性の疫病/Virulent Plague》


注目するのは以下の点でしょうか。

①:土地配分
②:除去やカウンター
③:サイドボード

……ではひとつずつ見ていきましょう。

①:土地配分

注目はバトルランドの枚数とフェッチランドの数でしょうか。
土地総数はよくあるコントロール定番の27枚、その内バトルランドが6枚、フェッチランドが10枚、基本地形が8枚、残りにミシュランとシナジー土地の《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》となっています。
バトルランドは一般的なデッキに比べ、多い印象を受けます、《窪み渓谷/Sunken Hollow》が4枚、《大草原の川/Prairie Stream》が2枚と基本コントロールなので色事故を起こすよりはタップインでも多少は構わないし、下記のフェッチとの兼ね合いということでしょうか。
フェッチランドは《汚染された三角州/Polluted Delta》や《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》に加え、《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》を採用するなど事故防止や探査、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》を意識した構築となっています(何だか今の環境って雑だわ……って声が聞こえてきそうですね)。

②:除去やカウンター

除去に関してはやはりリセットカードの少なさが目に付きます。基本コントロールなので複数枚必要だと思いますが、このデッキでは《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》の非採用だけではなく《命運の核心/Crux of Fate》を1枚にするなど独自の調整の結果が見られます。

《精霊龍、ウギン》に関しては最近勢力を伸ばしてきたエルドラランプ系に若干効果が薄いのと《搭載歩行機械/Hangarback Walker》に対しての回答にならないこと、それに加えマナコストがネックなのでしょう。確かにリセット効果は強力ですが現環境は非対象なカードも多く、苦手なアタルカレッドにも遅く、ほとんど対処出来ません。
《命運の核心》は自分のクリーチャーを残しつつ、リセット可能な強力なカードですがマナ的に使えないタイミングがあるカードよりは比較的軽く丸い《完全無視/Complete Disregard》や使い辛くても軽い《究極の価格/Ultimate Price》の方が結果的にも正解だったのかもしれません。

カウンターに関してもメインボードから8枚と多く取られているのも印象的です、定番の6枚以外に《意思の激突/Clash of Wills》や《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》の2枚が採用されています。

《意思の激突/Clash of Wills》に関してはメタ的にもマナがカツカツで動くデッキが多いので追加効果は無いものの、今まで以上に強力な万能カウンターへと変わっているのかもしれません。
《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》はサイドボードではなく、メインから採用されているのも特徴的です。カードを引くモードと組み合わせて使えばアドを失わずに行動出来ますし、《ヴリンの神童、ジェイス》とのシナジーを考えると様々なデッキに対応できるので良チョイスだったのではないでしょうか。

またリセットカードの代わりに多めに採用された使い捨てのピン除去のカードを複数枚使う事により《絹包み/Silkwrap》とは違い、探査や《ヴリンの神童、ジェイス》を効果的に使えるようにするなど実に素晴らしい調整がされていると思います。

▼サイドボード

サイドボードも様々な調整の結果が見られます。
あまり見ないカードとしては最近流行りのエスパートークンやエルドラージ・末裔トークン等に効果的な《悪性の疫病/Virulent Plague》、同型やコントロールに対して効果的な《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》、現環境複数種いる複数枚使用されるカードを徹底的に弾く《無限の抹消/Infinite Obliteration》などアブザン以外のデッキに当たっても対処出来るカードが用意されています。

■デッキとして……。

総合的に見ると現地メタを的確に読み切った勝利なのかもしれませんが、探査や《ヴリンの神童、ジェイス》を強く意識し、様々な可能性を秘めた良調整されたデッキだったのではないでしょうか。

使用する際、プレイする環境に《搭載歩行機械》が多い環境と読むならば土地ベースを少し改良し、《究極の価格》を《絹包み》に変え、アタルカレッドやジェスカイ、マルドゥ等が多いなら《正義のうねり/Surge of Righteousness》の枚数を変更してもよいと思います。

エスパードラゴンはアブザンに比較的有利を取りやすいデッキではあると思います。メタが読め、カードを的確に使用できるならばGP神戸での選択肢として有りなのではないでしょうか。
昨日は統率者2015の発売の兼ね合いでスタンにならなかったっ。

取り敢えず今回は流れでシミックを買う事になりそう、給料日後だけど。

エスパードラゴン改良結果は次週に持ち越し、残念無念。
■前置き

もうすぐグランプリ神戸が開催になりますが皆様デッキの調整はいかがでしょうか。
今まで使用してきたデッキで出られる方もこのタイミングで変えられる方もおられるとは思いますが泣いても笑っても最終調整になっていると思います。

ちなみに私はその日仕事なので行けません(泣)。

■本題

中々リストにするまで時間がかかった上、もう明日には大会が迫ってしまった!

……取り敢えずリストをば。

▼エスパードラゴン 小箱仕様 ver.2.1
4:《島/Island》
3:《沼/Swamp》
1:《平地/Plains》
1:《荒廃した湿原/Blighted Fen》
1:《荒廃した瀑布/Blighted Cataract》
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2:《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
2:《大草原の川/Prairie Stream》
3:《窪み渓谷/Sunken Hollow》
1:《乱脈な気孔/Shambling Vent》

3:《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
2:《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》
4:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
1:《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》

1:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
1:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》

4:《時を越えた探索/Dig Through Time》
2:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
1:《風への散乱/Scatter to the Winds》
4:《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》
3:《完全なる終わり/Utter End》
2:《命運の核心/Crux of Fate》
2:《破滅の道/Ruinous Path》
2:《絹包み/Silkwrap》
1:《究極の価格/Ultimate Price》
1:《荒野の確保/Secure the Wastes》

サイドボード
1:《護法の宝珠/Orbs of Warding》
3:《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
1:《強迫/Duress》
2:《蔑み/Despise》
2:《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》
1:《払拭/Dispel》
1:《手酷い失敗/Horribly Awry》
1:《苦い真理/Painful Truths》
2:《正義のうねり/Surge of Righteousness》

ゲームデー仕様から久々の大改修を行いました。

大まかな変更として……

・軽量除去の再選定
・メイン及びサイドのドローカードの再選定
・《正義のうねり》の採用

……といったところでしょうか。

■終わりに
いっそのことエスパートークンにしようかと悩みましたが、私はあえてエスパードラゴンを貫きます。

果たしてこの改良は吉とでるか凶とでるのか……。
とある青単トロンと白青黒導師(エスパーメンター)
とある青単トロンと白青黒導師(エスパーメンター)
とある青単トロンと白青黒導師(エスパーメンター)
■普段使いのデッキの再調整
珍しくモダンのデッキを調整したので覚え書きついでにブログにリスト化してみるスタイル。
現地にモダン人口が少ないため、基本カジュアル勢なので変なカードが入ってるのはご愛嬌。

▼青単トロン
モダンを始めるにあたり、様々なデッキを見てリストと戦い方に惚れ込み組み上げたお気に入りデッキ。モダンでカウンターが山積みなのは青単トロンだけ!

・メインボード
7《島/Island》
1《雲の宮殿、朧宮/Oboro, Palace in the Clouds》
4《ウルザの塔/Urza’s Tower》
4《ウルザの魔力炉/Urza’s Power Plant》
4《ウルザの鉱山/Urza’s Mine》
1《アカデミーの廃墟/Academy Ruins》
1《荒廃した瀑布/Blighted Cataract》
1《幽霊街/Ghost Quarter》

2《宝物の魔道士/Treasure Mage》
2《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》
2《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》
1《白金の天使/Platinum Angel》
1《隔離するタイタン/Sundering Titan》

4《探検の地図/Expedition Map》
2《差し戻し/Remand》
1《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》
3《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》
4《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
1《忘却石/Oblivion Stone》
2《精神隷属器/Mindslaver》
1《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
4《卑下/Condescend》
3《撤廃/Repeal》
2《マナ漏出/Mana Leak》
1《呪文の噴出/Spell Burst》
1《加工/Fabricate》

サイドボード
1《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》
1《ボトルのノーム/Bottle Gnomes》
2《払拭/Dispel》
2《四肢切断/Dismember》
1《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
2《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall》
2《押しつぶし/Squelch》
2《霊気化/AEtherize》
2《徴用/Commandeer》

よくある基本的なレシピをちょこちょこいじくり回した感じの内容です。
メインから9枚のカウンター、3枚のリセットによるコントロールでありながら、単色のためにフェッチが要らないなど大変お財布にお優しいデッキです。

以下に入っている変なカードの解説を。

★彩色の灯籠
よく《威圧のタリスマン/Talisman of Dominance》が差し込んである枠。
私も持っていないわけではなく、メリットとデメリット把握した上で代わりに使ってあるといったところ。

これのメリットは……
・《血染めの月/Blood Moon》を貼られても、各ウルザ土地から青マナが出ること
・3ターン目の理想的なマナベースであるウルザ土地コンプリートの状態で出した場合、青1〜3マナ+αで出るので最高2枚のカウンターを構える事が出来る
・《集団意識/Hive Mind》からの契約死に多少耐性が付く
・タリスマンと違い青マナを出す為にライフ減らさない

……などでしょうか。逆にデメリットは……

・各タリスマンに比べ、1マナ重い

……ではないでしょうか。

まぁ、普通はデメリットが無視できません。1マナ加速なマナファクトに3マナは重いです。
それでもサイドにある《四肢切断/Dismember》での最大4点のライフロスや序盤のマナ加速からのダメージを無視出来ないので採用しています(チキン精神の塊なので)。

あとはそこそこ見られるカードだと思いますので省略します。

《差し戻し/Remand》2枚なのはプレイしていて弱い場面が目立ったからです。
ドローは素晴らしいのですがこのデッキはゆったりとしたデッキのため、打ち消した→再プレイの動きが多発するので、序盤に同じマナでほぼ確実に打ち消せる《マナ漏出/Mana Leak》の方に軍配が上がりました。
他にオススメがあれば是非是非紹介して下さい。

《トレイリア西部/Tolaria West》は現状土地以外サーチ出来ないので非採用。
《虚空の杯/ Chalice of the Void》を採用したり、サイドボードの《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》を《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》、《払拭/Dispel》を《否定の契約/Pact of Negation》にするなら入れても良いかなと思います。それぞれ一長一短なので要検討ですね、値段は月とスッポンですが……。

最近は《論理の結び目/Logic Knot》を使ってみたいなーとは思ってます。基本カウンターやドローで墓地が肥えるので探査により、少ないマナで対応出来るのが良いかなと思いつつ青ダブルシンボルなので検討中。

因みに以前まで使っていたバージョンはTeam Y’sさんに掲載中、同名のアカウントを使用してますのですぐにわかるはず。
何故か《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》が入っている謎仕様。

▼エスパーメンター
どこの環境でもエスパーカラーを使いたいとの思いから作り上げたミッドレンジデッキ。こちら側には容赦なくお金をつぎ込んでる気ががが……。
元々、もう一個下の環境やスタンとパーツを使い回してるから大丈夫、多分……。

メインボード
1《島/Island》
1《沼/Swamp》
2《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
1《湿った墓/Watery Grave》
2《神無き祭殿/Godless Shrine》
2《湿地の干潟/Marsh Flats》
3《汚染された三角州/Polluted Delta》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1《大天使の霊堂/Vault of the Archangel》
1《乱脈な気孔/Shambling Vent》
1《天界の列柱/Celestial Colonnade》
2《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》
1《トレイリア西部/Tolaria West》
1《幽霊街/Ghost Quarter》

2《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
3《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
3《僧院の導師/Monastery Mentor》
1《修復の天使/Restoration Angel》
2《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》

2《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》
1《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》
1《殺戮の契約/Slaughter Pact》
4《思考掃き/Thought Scour》
2《呪文嵌め/Spell Snare》
4《流刑への道/Path to Exile》
1《盲信的迫害/Zealous Persecution》
2《差し戻し/Remand》
1《残忍な切断/Murderous Cut》
3《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》
2《思考囲い/Thoughtseize》
3《未練ある魂/Lingering Souls》

サイドボード
2《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》
3《悪夢の織り手、アショク/Ashiok, Nightmare Weaver》
1《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
1《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
2《天界の粛清/Celestial Purge》
1《解呪/Disenchant》
1《思考囲い/Thoughtseize》
1《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall》
2《機を見た援軍/Timely Reinforcements》
1《至高の評決/Supreme Verdict》

モダンでもエスパーを組みたい衝動に駆られ、取り敢えず組んでみたそんな感じのデッキです。
以前は《結界師ズアー/Zur the Enchanter》と《神秘の指導/Mystical Teachings》を使ったデッキを使っていたのですがコントロール以外のデッキが組みたかったのでミッドレンジ型になりました。
あまり回して無いため、実際には何がいるかいらない分からないのがもどかしい所、サイドボードもかなり雑な状態です。
今後、色んな人と対戦して改良していきたいですね。

モダンはレガシーと違い1枚うん万するカードが少なく、様々な禁止カードのお陰で色々なデッキがあり、フォーマットとしてはおもしろいと思いますので地元でもモダン人口増えてくれー。
■いつもの金曜日
今週もカードボックス宇和島店にてカジュアル大会に参加。毎回8人ぐらい集まりはじめ、嬉しい限り。予告どうり全く触ってなかったエスパードラゴンで参加。

Game1:T氏 青黒エルドラコン ○×○

1戦目:
打ち消したり、ドラゴン順調に展開し、勝ち。

2戦目:
ジェイス頼りのキープで始めるも、土地詰まり。しかもそこに《深海の大喰らい》からチマチマ殴られ、挽回できず負け。

3戦目:
ジェイスを処理されるも他を打ち消したり、ドラゴン展開し、勝ち。

Game2:O氏 アタルカレッド ××

1戦目:
軽量クリーチャーに《アタルカの命令》で即座にたたまれる。

2戦目:
軽量クリ(略

トーナメント方式なのでここで終了、やはり、アタルカレッドに勝てない。
一度除去等のバランスの再検討が必要だとひしひしと感じました。
やっとストレージを漁り、《絹包み》や《正義のうねり》が出てきたので次週は調整して参加しようと思います。

その後、私(シャルム)とO氏(モミール)とN氏(アローロ)の3人でedh。少しグダりつつも2戦しました、負けましたけど。
最近頻繁にグダるのでこちらも1回調整が必要だなと感じつつ帰宅。

■統率者2015フルスポイラー公開

来週発売の統率者2015のフルスポとデッキリストが公開されました。
内容としては統率者をカジュアルで始めるにはいい感じの内容、ガチ勢やパーツ取り勢からすると残念といったところでしょうか。

公式もネメシスは失敗だと言ってましたのでパワーカードは今回からはなかなか収録しないのかもしれません、その方がプレ値にならないのでいいよな、予約する側からすると辛いような……。

個人的には感想だと《稲妻のすね当て》や《永遠の証人》、《ファイレクシアの闘技場》などちょっと高いカードの再録はありがたいですね、だが《彗星の嵐》、お前は許さない。
あと《威圧のタリスマン》の敵対色版などを新規で作って欲しかったのですが、まさか「導き石」や「魔鍵」を再録するとは……涙目です。
新規カードは《神秘の合流点》、《ミジックスの熟達》、《幽霊議員カルロフ》、《ネル・トース族のメーレン》、《統率の灯台》などがレガシー以下では微妙でしょうがカジュアルやedhなら良さげでしょうか。

まぁ、今回の統率者2015は様々な意見があると思いますがこの商品で少しでも新規さんが増えることを祈りつつ締めさせていただきます。
モダンやレガシー、パウパーにうつつを抜かしてたらスタンを今週全く触ってない!

という訳で今週もエスパードラゴン、レシピ変更無しで行きます。

……ストレージからエスパー用に調整用カード探さなきゃ。
次の回帰はイニストラードか、前回の時はまだ再開してなかったので楽しみです。

しかし、「イニストラードを覆う影」略称は何にしたらいいのか、「イニ影」?
今週のエスパードラゴン調整記録はお休みです、今週もゲームデーの時と同じ内容で挑む見込みです。

今回は指向を変え、ちょっとしたお話を書いてみました、後悔はしている(笑)



※ここから先は長文注意、二次創作(?)なため、嫌な人はスルー推奨、回れ右。
また個人的な主観や間違ったり、偏った知識で書かれている可能性もあります、文書の書き方も適当な感がありますので、ご注意をば。
それとわかりきった話ですが以下の話はフィクションです、登場人物やお店は現実に存在しません。※



Act.1 「現役学生の懐事情」

____市内某カードショップ内にて。

「ねぇ、今スタンのカード高くない?」

帰り寄った行きつけのショップのシングルカードが並ぶショーケースを見つめていた同じ部員の葉月紗綾が俺にボヤく。

「……んっ?高いって、その《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》か」

彼女の視線の先にあるカードを見ると不思議な盾のような物を構えた男性のカードがあった。今月発売されたエキスパンションの神話レアで先日のプロツアーで多数採用されたあと、一気に値段もうなぎ登りだ。今や7000円で買えれば安いと誰もが言うだろう。

「そうよ、こいつっ!8000円って何、バカにしてんの!」

「カードの値段は人気の現れだからなぁ、あんだけ使われば高くなるだろ」

色さえ合えば4枚入れてもいい位なので大体の有名デッキにはフル投入される。
ネットが普及し、強いデッキを誰にでも組めるようになってデッキをコピーする人が増えるとそのカードもかなりの数が必要になる。

……わかりやすく、単純な流れだ。

「この金額って、スタンのカードじゃなくない!?どう見ても最低でもモダン、またはレガシー級でしょ!」

確かに、俺もこの金額はヤバイとは思う。生産されなくなった下のフォーマットの一線級のカードの価格に近い。

しかし、前例が無い訳でもなく……。

「……ユウ、『《精神を刻む者、ジェイス》だって高かったじゃねーか』って言おうとしたわよね、あれはあれよ、完全にぶっ壊れてたじゃない!」

言う前に先を越された。
《精神を刻む者、ジェイス》、強過ぎてプレイヤーが不快になり、各種イベントの参加率が下がった事をキッカケに禁止カードに指定された凶悪なカードだ。その強さはそれを倒す為に他のジェイスをデッキに入れるプレイヤーまで現れた程だったと記憶している。

「それにアイツもよ、《ヴリンの神童、ジェイス》!何よ、買い取り8000円って!一体いくらで売るつもりよ!」

「いま相場12000円ぐらいだっけ、確か。」

《ヴリンの神童、ジェイス》、またジェイスだ。
こいつも高い、初動は1100円位だった筈なのにいつの間にか諭吉さんでは足りないところまで登りつめた、世間ではまだ上がるんじゃねぇかとの声もある。

「……まぁ紗綾ちゃん落ち着いてね、営業妨害だから。これ以上騒ぐと追い出すよ?」

「「あっ、店長(さん)、スイマセン」」

ショーケースの横から顔を出したのはこの店の店長である岡田さんだ。
のほほーんとして、笑顔が似合う温厚そうな見た目だが、時々繰り出される棘のあるセリフは聞いた客に恐怖を植え付けるという噂だ、俺自身は聞いたことは無いが。

「だって、事実高過ぎるでしょ。あれじゃ手軽にスタン始められないよ?」

カウンター前に移動し、向き合うような立ち位置になり岡田さんに紗綾が言う。

「さっき、悠介君が言ったみたいに人気カードだからね。あの金額でも買う人はいるんだよ、今日だけで2枚位は売れてるかな?」

「……マジ?その人は金持ちか何かかにゃー?」

今が18時過ぎなので開店してから2時間程か、大したものだと思う。到底俺のようなただの学生には出来ない行動だ。

「大人の方だったかな。MTGも長くなってプレイヤーの層も広いからね、あの金額を出せる人もいるんだよ」

「……確かにGPTとかも俺たちより大人の人の方が多いですもんね」

20年も続くとプレイヤーも様々だ。
俺のような年から初めて気付けば30歳近い人もそれを超える人もいる。どこかのGPで60歳を超えた人が出ていてちょっと話題になっていた。

「それでも店からしても高いかなとは思うんだよ?なにせ、あの神ジェイスより上だからね」

「じゃあ、安くして下さいよー、あと2枚必要なんですー」

ふてくされた顔で紗綾が言う。
先日から「ジェイスが足りないっ!あと2枚、あと2枚なんだけど」とブツブツ言ってたのを思い出した。

「それは出来ないね、本部がつけた値段だからね」

「本部?……ああ、そう言えばここはフランチャイズでしたね」

コンビニやファーストフードのようにカードショップもフランチャイズ契約なるものがあると聞いた事があった。
確かにここは某大手と似た名前だなと思って、以前聞いた際に教えてもらっていたのだった。

「でもね、高いにも色々訳があるんだよ。実店舗は維持費の兼ね合いで通販だけの店よりは高い。某ショップなんかはぼったくりだって言われてるけどかなり店がデカイからね、通販の方にも皺寄せが来ているのさ」

「○レ×ヤさんの悪口はそこまでよ」

……おいおい、あえてツッコまんぞ。

「また、《ヴリンの神童、ジェイス》なんかはもっと別の理由もあるんだけどね」

「別の理由、えーとイケメンだから?」

「……イケメンか?」

そんな理由ではないだろ、MTGはキャラクターを全面に 押し出しているTCGとは違う筈だ。
まぁ、その部分を見て買う人間もいるだろうが。

「それはね、基本セットのカードだからだよ。更に今回は再録がほぼ無いと来てるからね」

再録が無い、そんなこと言っていたっけ?そんな事は聞いた記憶がないんだが。
その時、考えていた俺の横で紗綾が何かわかったらしい、指を立てて言った。

「わかった、今後基本セットが無くなるからね!」

……ああ。
そんな事、マローが言ってたな。スタンの周期が変わるんだっけ。

しかし、そのドヤ顔がイラッと来るな、おい。

「ギリギリ半分ぐらい正解かな」

「「……半分?」」

岡田さんの意味有りげな答えに思わずハモってしまった、半分って何だ?
他に理由が有るから半分なのか?

「まず、再録に関してだけど第一に基本セットが無くなるからっていうのは正解、これによりカードの再録は理由がない限り難しくなる。次にギミックの問題だね。両面カードというのはメカニズムとしては非常に使いにくい、ドラフトだとバレちゃうしね。最後にキャラクター性だね、オリジンだからできる目覚める前の姿のカード化。これもキャラクターとしては大事なんだけど、話を進めていくうえでは、今後出る必要が無いからね」

言われてみればそうかもっていう理由ばかりだ。両面カードなんてもう作る事ないと思ってたし、マローもメインストーリーを進めるためにブロックを2個のエキスパンションにするって言ってた気がする。
あと過去の姿なんて見ることすら無いだろうと思ってた。それは横の奴も同じだ、オリジンのリリアナが公開されたとき、異常に興奮してたからな。

『……フフッ。リリィ、ふつくしい、ふつくし過ぎる。コレは確実にゲットよ、ゲットするしかないわっ!』

あの時は……正直引いた。

「そんなに理由があるのに何で❝ほぼ❞なのよ」

ごもっとも、コレは確実に無いだろう。でも、岡田さんは❝ほぼ❞って言っていた、俺もそれが気になった。

「まぁ、モダマスがあるかもしれないからね。その為の❝ほぼ❞なんだよ」

「「ああー」」

その手があった、前回全然買えなかったので完全に忘れていたが。

「モダマスに関しては長くなりそうだから止めとくとして、次に高くなるもう1つの理由というか条件っていうのがあるんだ」

モダマスに関してはあまりいい思い出がないのでスルーしてくれて助かった、危なく古傷が疼くところだったぜ。

しかし、もう1つの理由ではなく条件って何だ。

「もったいぶらないでよ。気になるじゃん」

「ごめんごめん、実は基本セットってあまり数が剥かれないんだよ。スタン環境で使える期間が短い上に再録カードが中心だからね。プレイヤー側も欲しいカードのために剥くけど再録カードを手に入れる可能性も高い、それにMTGだけじゃないけどパックを買う人間って既存ユーザーが多いだろ?やってる年数が長ければ長い程、再録カードを元々持っている人も多いんだ」

まぁ、基本セットならではの弊害というやつか。
新規で買う分には関係ない話だがベテラン勢は面倒な話だよな、部長も……。

『《ガイアの復讐者》か、強いんだけど前の分があるからなぁ、他のカードが欲しかったんだけど……』

『……《プレインズウォーカー、ニコル=ボーラス》、ファイルにいっぱい入ってんだけどー』

そんな事、苦い顔して言ってたな。

「他のエキスパンションほど剥かれないから、そこでしか収録されないカードは値段が上がる、更に強い、複数枚いるなどの要素が重なった結果って感じかな。あとはオリジンはレア枠に《搭載歩行機械》位しか高いカードがないからね、ショップもシングルの為に剥いても元を取るのが大変なんだよ」

商売だからねと岡田さんが付け加え、話を区切った。
理屈もわかる、《かき立てる炎》や《若き紅蓮術師》もアンコとは思えない程シングルが高かった。某プロも『足りなかったけど《若き紅蓮術師》高いじゃん』みたいなことを言ってたな、あれはレガシーでも使うからな。

「あと《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》も理屈自体は近いんじゃないかな?」

「ええー、何でですか、新ブロックの第1弾って数が剥かれないってことないでしょ?」

確かに俺たちも部費や小遣いでそこそこは剥いていた筈だ、基本セットと違い大きい大会でリミデッドもあるから他のプレイヤーも必然的に数を剥く筈だけど。

「それにフルアート土地があったから私も剥きまくってたけど、皆同じじゃないの?」

フルアートの基本土地、旧ZENブロックで採用され、今でも基本土地とは思えない程の値段で取引きされるカード。
通販ではそのカード目当てにファットパックが買い占められ、普段と違い完全にプレ値になっていた。

「そうそう。ようやく、スタンを含め全てのデッキの基本土地がフルアートになるからラッキーだったな、個人的には」

「……でしょ?」

上から下まで念願のフルアートになったのは今回のBFZのお陰だろう、前は兄貴に回収されたからな。アイツだけそれを元手に先に土地をfoilのフルアートで揃えやがって……。
……んっ、フルアートで土地?

「……あっ」

「……何よ、間抜けな声出して」

「悠介君は大体わかったみたいだね、理由が」

アレだ、兄貴もヤケクソで揃えていたヤツだ。この前、俺に見せつけて来たやつに違いない。

「理由って、もしかしてZendikar Expeditionsがあるからですか?」

Zendikar Expeditions。
トレジャー枠に今回導入されたプレミアムフルアート土地。
内容としてはフェッチランドとショックランド、そして今回のバトルランドで構成されたカード群だ。中でもフェッチランドのフルアートはヴィンテ勢からスタン勢まで需要があり、非常に高価で取引きされている。

「あくまでも僕個人の考えだけどね。先程のジェイスと同じくセット自体に優良なレアが少なく、ショップ側も剥く旨味があまりない上、Zendikar Expeditionsは神話レアのfoilよりは出やすいが異常なほど需要がある。となるとそれを扱うため剥いた分の皺寄せが人気カードやZendikar Expeditionsに集中しゃうんだろうね。今回はその標的が《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》だったんじゃないかな?」

言い分もわからなくはないがスタンのみのプレイヤーからしてみればたまったもんじゃないな。スタンでほぼ使えないZendikar Expeditionsが高くなるならまだしも、スタンの優良なカードに皺寄せをされたんでは。

「……用はお前達のために開けて並べてやってんだから我慢しろよってこったっよ、コイツの言い分は」

「げっ、兄貴」

「どーも、先輩」

「……来て早々ひどい言い様だね、彰」

スーツ姿の兄貴が店に入って来て早々、嫌味を言う。スーツということは丁度、仕事帰りらしい。
俺の兄貴である坂上彰は俺達の部活のOBで、プロツアーにも度々参加しているこの地区だと結構名の知られたプレイヤーだ。

「……と言っても、その金額でも買う奴がいるから店もそこまで上げてくれやがるんだから、買う側も売る側もまぁ、どっちもどっちだよな」

「店からしたら不良在庫になるのは困るから売れなきゃ値を下げるからね。スタンのカードなんて旬を過ぎると暴落してしまうし」

確かに2人の言い分もわかる。
買う奴がいるから店も高値で買い取るし、高く売る、そのほうが利益になるからな。
だが、売れなければ店も金額を下げないといけない。
お互いの利害が一致したからこその値段な訳だ。

「そんなの社会人の言い分よね、私たちはそんなにお金出せないもん」

「だったら安価でいいデッキを組め。高いカード入れたからってそのデッキが最強ってわけは無いんだからよ、最近だったらアタルカレッドだって安いけど強いだろ」

買えないなら工夫しろっていう言い分も理解できるが、高いカードをガン積みのデッキ所持者の兄貴言われるとマジ腹が立つな。

「それにカードが高くてスタンが出来なきゃリミデッドをやれ、現スタンのシナジーやテクのあまり必要のない札束を叩きつけるゲームよりはその方が断然練習になる。何も高いカードを使うのがMTGじゃないだろうが」

「地味に営業妨害だからな、彰。仮にもプロプレイヤーがその言い草は」

……スタンが出来なきゃリミデッドをやれ、か。

「仕方ねぇ、買い物に来たついでにOBである俺が後輩の貧乏学生にパックを寄付してやるから運試しに引いてみ、高いカード出たって取り上げたりしねぇからよ」

「……貧乏って、でも頂きます」

「……嫌味か、クソ兄貴。でも頂きます」

俺達を横目にカードファイルが並んだ棚を漁る岡田さんと財布をゴゾゴゾする兄貴、しかしコイツは何を買いに来たんだ?

「注文は《沸騰する小湖》のZendikar Expeditions版だったかな、彰?」

「イエス、イエース。これでミラクルが黒枠で可能な限りのフルfoilだ、サンクス」

「まったく物好きだよね、彰は」

うん、あえて聞かなかったことにする。
紗綾もそのつもりでパックを凝視していたようなので俺も買うパックを決める方に集中する。

「私はオリジンにするわ、まだ欲しいカードもあるし」

……ジェイスまたはリリアナ狙いか、ならば。

「俺もオリジンで」

まだ俺も《搭載歩行機械》が欲しいしな。

「折角だしな、俺は新弾のBFZを買うぜ。悠介、出たレアの金額で今日の風呂の順番を決めようぜ」

突然の申し出にちょっと悩んだが、今回元手ゼロでしかも、風呂掃除を押し付けることができるのはありがたい。

「……分かった、望むところだ」

だから俺は受けることにした。
ちょっと金額勝負にはパックが悪いとは思いつつも、後々ぐだぐだ言われても鬱陶しいし。

会計を済ました兄貴からそのパックを受け取り先に紗綾が開け始める。

「何が出るかなー、ハンガーバックー、ジェイスー、リリアナー。……んっ!?」

先に開封した紗綾がおかしな声を上げる、その後どんどんと顔つきが緩んでいった。

「何が出たんだ、紗綾?」

「フフフっ、これよ《ヴリンの神童、ジェイス》!しかもfoilっ!!」

なんと、完全に勝ち組じゃないか。
欲しいと言っていたカードのfoilを引き当てるとは。羨ましい羨まし過ぎるぞ、それなら完全に勝負には勝っていたのに。

「おめでとう紗綾ちゃん。はい、特別にスリーブ」

「ありがとうございますー、先輩もサンクスですっ」

ニコニコしながらスリーブを受け取りカードをしまう、一方兄貴の方は開いた口が塞がらない状態だった。

「しかもレア枠は《ゴブリンの群集追い》か、悪くはないな」

レアもスタン的には当たりという訳ではないがそこそこのカードだ、下のフォーマットでの需要もあるしな。

「さて、俺も開けてみるか。……んっ、おいおいこの箱は神箱か、俺も《ヴリンの神童、ジェイス》だ」

兄貴にドヤ顔で見せつける。

「……素晴らしい。シングル用に開けても良かったね、その箱は」

タダで貰ったパックから出るには十分すぎるレア、これは完全に勝ちだろう。
兄貴もそう思っているのか明らかにイライラし始めていた。

「おいおい、ふざけんなよ。Zendikar Expeditionsじゃねぇと勝ち目ねぇのか。……くそっ、開けるぞ」

「…………ぐげっ」

「「ぐげっ?」」

意味不明な擬音をあげ、机にひれ伏した兄貴のパックには輝く《プリズム結界》と《プリズム結界》が仲良く並んでいた。

嗚呼、ご愁傷様です。

「……帰るか」

「そうね、帰りましょ」

「ああ、彰。そのカードは買い取りしてないから持って帰ってくれよ」

エルドラージに殺された人間のように白く、色が薄くなっていく兄貴を置いて、3人とも散っていく。

ああ、今日はどうやら気持ちよく眠れそうだ。




_____それから数分後。


「……彰、2人とももう帰ったよ」

「……ったく、世話の焼ける後輩たちだよ、全く」

「喜んでたんだからよかったじゃないか。でも、あそこまで回りくどく渡さなくていいんじゃないか?」

「……そんなの俺の柄じゃないんだよ、それに直接渡して、『次からもお願いしますー』ってなると面倒なんだよ」

「……似てないね。それでもパックをその場で入れ替え、ジェイスを仕込んだパックを開封させて、2人とも喜ばすっていうのは、ねぇ?」

「……職業柄、ああいう顔を見るのが楽しみでな。それにどうせ悠介の事だ、幼馴染のよしみか好意がはわからんが紗綾のヤツにジェイスを渡すだろうなって思ってな」

「……流石は兄弟、そこまで見越してということか」

「ダテに何年も兄貴してねぇよ」

「……しかしね、彼らの言い分は身にしみるよ」

「スタンのカードが高いってやつか、今は確かに高いな」

「その値段を見てからか、結構辞める子が多いんだよ」

「需要があるから高い、欲しいけど買えないから辞める。その気持ちはわかる気はするがな、だがな……」

「……だが?」

「……それは他のやり方を教えてやればいい、さっきあいつ等にも言ったが高いカードを使った構築戦のみがMTGじゃねぇ。やり方がわからないんだったらそれは俺たち大人や周りが教えてやる、それが俺らのやる事だろ」

「そもそも俺たちがあいつ等ぐらいの時には、やってる奴は少なかった、相手を探すのが必死だったぐらいだ。今やすぐ側に相手がいる、だから高いから辞めるって言うのは勿体無いぜ」

「……確かにね」

「……やり方を教えるか。そうだね、うちもマジック・リーグでも始めてみようかな?」

「ああ、いいんじゃねぇか?そうやってコツコツと前に進むしかねぇよ。まぁ、俺も可能な限りは裏からサポートしてやんよ」

「それは柄じゃないじゃなかったのかい?」

「……だから裏からだっつーの、ウ・ラ・か・ら!」

「わかってるよ。その時は頼むよ、プロプレイヤーさん」

「……おう」

>>>To be continued……?

___________

今のスタンのカード高いなぁ、でも折角始めてくれたのに辞めてしまうのは勿体無いなぁ。……そんな気持ちを込めて勢い任せに書いてみました。
落としどころがつかず、その上地の文が無駄にあり長くなったですね、文書中に誤字や変な所があったらスイマセン。

素人なんで多めに見てくだされ。

ネタがあったら続くかもしれませんので一応下にキャラクター解説を書いておきます。

▼坂上悠介
・主人公だが目立った身体的特徴は特になく、顔も中の上より程度。
小さい頃に兄の影響でマジックを始め、安い頃にお小遣いでカードを買い続けたため、一通りのフォーマットを嗜める程度にカードを持っている。
現役高校生でマジック部に所属、因みに本編中の古傷とはたまたま買えたMM2で《彗星の嵐》foilを引き当てたこと。
このお話は彼視点で進み、後半が台詞だけなのは彼がその場にいない為。
普段使用デッキは赤系速攻(スタン)、Zoo(モダン)、親和(レガシー)。

▼葉月紗綾
・この話の一応ヒロインらしい高校生。
黒髪ポニーの悠介の幼馴染で彼が友人と楽しそうにMTGをやってる姿を見て、プレイを始めた。
基本はスタン専だが、悠介譲りの知識で多少は下の環境の知識もある。
性格が明るく体格が小さいため、クラスの女子からはマスコットとして見られているフシがある、なお、絶壁の模様。マジック部に所属。
普段使用のデッキは青黒系コントロール。

▼岡田さん
・彼ら行きつけのカードショップの店長、彼らの高校のOBで先輩にあたる。
今でこそ現役を退くものの他のプレイヤーがMTGをしやすい環境づくりの為に実家のおもちゃ屋を継ぎ、カードショップへと作り変えた。
なお、ショップに並ぶ古いカードは彼が持っていたものが殆ど。

▼坂上彰
・現役プロプレイヤーにして悠介をMTGに引き込んだ人物。
様々なフォーマットをプレイしており、普段はプロのマジシャンとして色々な所を飛び回っている。
実力はこの町のMTGプレイヤーでは知らぬ者はいない程高い。
普段使用のデッキはアブザン(スタン)、グリコン(モダン)、ミラクル(レガシー)。

▼部長
・マジック部現在部長、3年女子。ファイルにやたらと《プレンズウォーカー、ニコル=ボーラス》が入ってるらしい。


……といった所。

うん、慣れないことはするもんじゃないな、無駄に疲れる。
■金曜日!カジュアル大会!
いつもの様に宇和島で。フリーとカジュアル大会で前回の記事で書いたデッキの調整がてらに参加。
▼トーナメント方式のカジュアル大会
参加者は8名、こちらはエスパードラゴンで、レシピは前に記載したのと同一で。

1戦目:I氏 ○-
I氏が大会時間に間に合わないということで不戦勝に、残念。

2戦目:O氏 ××
最近、当たる機会が多いO氏、デッキはアタルカレッド。一番苦手なデッキと想定しつつも、殆ど実践経験がないため、良い勉強になりました。ただし終了後、ストレージの横に3枚ほど抜けてあるカードを発見、試合前から負けてた模様。

その後、そのままO氏やN氏とダークジェスカイの調整がてらのフリーに勤しみ、帰宅。

■土曜日!ゲームデー!
ゲームデーに参加すべく、大洲へ。参加者は12名、スイス4回戦でした。因みにカードを貸したためダークジェスカイ使えず、結局デッキはエスパードラゴン。

1戦目:Y本さん 5C《硬化した鱗》○○
初めて見る人だなと思ったら最近始めたらしいです、こんな高い時期に組んでいただきありがとうございます。
Game1、2とも《集合した中隊》で少しづつ並べられるも上手いこと処理できて勝ち。

2戦目:Kさん 青黒アリストクラッツ ×○×
デッキが間に合わず急遽N氏提供のデッキにカードを加え調整しての参加。Game1、3共にここぞの場面で《ズーラポートの殺し屋》が処理できず、ライフドレインされて2戦落とす。

3戦目:O氏 アタルカレッド ×○×
昨日に続き、再び対戦。Game2を相手の事故で頂くものの、Game3では《時を越えた探索》で《アラシンの僧侶》を追放してしまい、《オジュタイの命令》での回復が足らず、轢き殺される。

4戦目:K氏 アブザンカンパニー ○×○ だったはず
O氏と2人で調整したデッキでの参加。宇和島の方なのに実は初対戦。今後ともよろしくお願いします。試合を通して《集合した中隊》《先祖の結集》を打ち消さないと除去が足らず勝てないのは目に見えてたので引き込めるまではビクビクでした、感覚としては何とか勝てた印象。

2-2で結果、7位でした。《光輝の炎》ゲットしたものの微妙な結果 。

あとの時間で現地勢のAさんとレガシーして、帰宅。

ゲームデーの感想としては……
・《時を越えた探索》での追放関連のプレミが多い。
・《忌呪の発動》がただのライフゲインにしかならない場面があり、サイドとメインで数の調整の必要。
・初手ジェイス、土地2〜3枚なら大体はどうにかなる。寧ろ、どちらか不足すると積む事多し。

……といった所でしょうか。
特に《時を越えた探索》の探査コストは今まで以上に気を付けないと勝てない場面が多く、引いてくるカードとの相性もあるのでただ打ってでは手札補充、質上げとかにならないですね。精進します。

因みに一緒に行ったN氏がジャンドエルドラランプで4-0し、優勝でした。おめでとうございます。


あとはOGWまでカジュアル勢ですので大きな大会はありませんがゆるーく、楽しみたいと思います。

GP神戸に行きたいのになぁ(泣)
■プロツアー、終了!

BFZのリミデッドとスタンダード構築で行われたプロツアー・ミルウォーキーが週末行われ、日本人としては瀧村選手が6年ぶりに優勝、しかも1、2位に日本人という快挙を成し遂げました。
また、このタッチまみれの環境において、両者とも純正のアブザンとジェスカイという元々のデッキの安定さを見せつける結果となりました。

■環境としてのKTK-BFZ

プロツアーに持ち込まれたデッキは最大勢力のアタルカレッド、ダークジェスカイ、次にエスパードラゴン、アブザン系、白緑大変異の予想通りのデッキやエスパーウォーカーズやエルドラランプ、白日、5Cコントロールなど多色化流れや弧の3色デッキなど様々なデッキが持ち込まれたようです。
ドラフトによる予選での篩い落としがなければ、または最初からスタンダード構築の場合は多少結果が異なっていたかもしれません(リミデッドも上手くてプロですからリミデッドを辞めるわけはいかないでしょうが)。
それでもBFZのカードではバトルランド、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》以外の採用は一定数に留まり、KTKブロックのカードが大多数を占めるのはKTKブロックのカードパワーが高過ぎる感が否めません(BFZに花形になるカードが少ない事もありますが)。OGW参入までは暫く今の様なKTK中心とした流れが続くかもしれません。

■プロツアーを踏まえてのゲームデー

私の様なカジュアル中心のプレイヤーは今週末のゲームデーが最大のイベントではないでしょうか(べ、別に競技系のイベントが怖いわけじゃないんだからっ、近くでやってないんだから仕方ないじゃない!)。今日のように情報が手軽に入手できるようになっている以上、プロツアーの結果を受けたメタを意識しない訳にはいけません。よって今回は、ゲームデー用にデッキを調整しようと思います。

■デッキは何で参加するのか

まず、参加するデッキですが最終的に以下の2つに絞り込みました。

▼ダークジェスカイ
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》以外は大体パーツも揃っているのとアタルカレッド等のようにライフの削り合いになる相手と戦うのに《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》や《オジュタイの命令》が使える点から組み上げてみました(別に《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》無くても組めますし)。

▼エスパードラゴン
いつものやつ。こちらもパーツが揃ってますし使い慣れている点とメタからミッドレンジ系が多少増えると判断し、相性が良いデッキをと考えた結果から組み上げてみました。

あとのデッキはパーツが現在足りない、買っても間に合わない点から諦めました(泣)。

また前回も書かしていただいたように現環境は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》や《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》をいかに上手く使うかが焦点となっている感が強いです。
今回のプロツアー上位のデッキにも《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》が20枚、《ヴリンの神童、ジェイス》が16枚と異常なほど採用されています。プロツアーでも活躍したそれらに対応できるデッキがゲームデーに使用されるのではないでしょうか(プロツアーの結果から安定と強さも保証されていますし)。
あとは参加しやすさから少数の地雷デッキになる方が一定数存在するはずですので、当たった時の為に多少デッキを丸くしておくとなお良いと思います。

■各アーキタイプへの対応
真っ先に警戒すべきはプロツアーで好成績を残したデッキです。全てのデッキに対応出来る訳ではありませんが可能な限り対応しましょう。《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》や《層雲の踊り手/Stratus Dancer》など各タイプのデッキに明確に効果を発揮するカード、《フェリダーの仔/Felidar Cub》や《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》などの置物対策などを用意しました。

それを踏まえたデッキ内容はそれぞれ以下のようになりました。

▼ダークジェスカイ 小箱仕様
3:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1:《島/Island》
2:《山/Mountain》
4:《神秘の僧院/Mystic Monastery》
1:《遊牧民の前哨地/Nomad Outpost》
1:《平地/Plains》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
2:《大草原の川/Prairie Stream》
1:《燻る湿地/Smoldering Marsh》
1:《窪み渓谷/Sunken Hollow》
1:《沼/Swamp》

4:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
4:《カマキリの乗り手/Mantis Rider》
3:《道の探求者/Seeker of the Way》
2:《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast》
1:《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》
2:《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》

1:《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》
3:《はじける破滅/Crackling Doom》
2:《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
2:《時を越えた探索/Dig Through Time》
2:《意思の激突/Clash of Wills》
2:《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》
3:《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》
1:《完全なる終わり/Utter End》
3:《乱撃斬/Wild Slash》

サイドボード
2:《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
2:《層雲の踊り手/Stratus Dancer》
1:《フェリダーの仔/Felidar Cub》
1:《完全なる終わり/Utter End》
1:《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》
2:《影響力の行使/Exert Influence》
2:《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》
2:《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm》
2:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》

特に目立った特徴もないダークジェスカイ。強いて言うなら、《勇敢な姿勢》や《意思の激突》など丸めのカードを入れ、同型やアブザンを少し意識してみました。
サイドボードも無難な丸い構成、間に合うなら《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》を《光輝の炎》に変えたい。

▼エスパードラゴン 小箱仕様
4:《島/Island》
3:《沼/Swamp》
1:《平地/Plains》
2:《荒廃した湿原/Blighted Fen》
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2:《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
2:《大草原の川/Prairie Stream》
3:《窪み渓谷/Sunken Hollow》
1:《乱脈な気孔/Shambling Vent》

3:《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
2:《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》
4:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》

1:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
1:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》

4:《時を越えた探索/Dig Through Time》
3:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
2:《風への散乱/Scatter to the Winds》
4:《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》
3:《完全なる終わり/Utter End》
2:《命運の核心/Crux of Fate》
1:《衰滅/Languish》
2:《破滅の道/Ruinous Path》
2:《迅速な報い/Swift Reckoning》

サイドボード
1:《護法の宝珠/Orbs of Warding》
3:《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
2:《強迫/Duress》
1:《精神背信/Transgress the Mind》
2:《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》
1:《払拭/Dispel》
2:《手酷い失敗/Horribly Awry》
1:《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
1:《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen》

こちらは以前のレシピから大幅に変更。間に合わないことが多々あった《手酷い失敗》や《精神背信》をメインからカット、代わりに《破滅の道》や《迅速な報い》などの確定除去を増量。土地枠1枚を4枚目の《ヴリンの神童、ジェイス》にするなどしてみました。
《迅速な報い》は多少条件があるもののインスタントでパワー制限なく、クリーチャーを除去出来る点からの採用、《ヴリンの神童、ジェイス》もフリップできない状況なら直ちに除去できますし、ミラーの《龍王オジュタイ》にも対処可能です。
《破滅の道》は弱いのですが《魂裂き》や《完全無視》よりは丸みがあるので、渋々採用しました。
サイドボードとしては白緑大変異等に、《手酷い失敗》や《完全無視》などの追放カード、アタルカレッド等に《アラシンの僧侶》や《オジュタイの命令》、残りに臨機応変に使えるカードを用意しました。

あとは当日までに微調整をして見ようと思います。

■最後に

ゲームデーはGPT等のように大型大会のbyeが取れる訳でもなく、PPTQのように先の大会で超豪華なプロモやPTの参加権が与えられるわけではありません。ですが、参加のしやすさから様々なデッキと戦うことのできる大会になっています。これ程手軽にプレイングを磨く機会はそうそうありませんので、できる限りの全力を尽くしたいと思います。

長文失礼しました。

誤字発見、訂正してみました。
トップ8に《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》20枚、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》16枚とかもう。

ああ、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》も10000円コースか、レガシーのカードじゃないのに(泣)

今日は、薄くて少しだけ広い内容でお送りします(笑)

■いつもの金曜日。

昨日も普段と同じように宇和島のカードボックスでカジュアル大会に。
デッキはエスパードラゴン、ゲームデー用の調整のつもりがまさかの参加者4人。

一戦目:N氏 ジャンドエルドラランプ
いつもの人。ランパン系カードと《忘却蒔き/Oblivion Sower》からの土地加速→《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》で決めるデッキ。
かの本人はグリシクスの方が安定するかもって言いながらの対戦。

Game1:
《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》スタートで始めるも土地が伸びず。
その間に一気に《絶え間ない飢餓、ウラモグ》に繋がれ、負けー。

Game2:
《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound》、《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》、《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》で早々とこっちのペースに持ち込み、勝ち。

Game3:
土地事故には勝てん、蹂躙されて負けー。

初戦敗退!
最近ダメダメですねー、試合で全然勝てないぞー。

■週末はプロツアー!

いよいよ、プロツアーが開幕しましたがメタがどれだけ動くのか期待です。
デッキ分布が公開されましたが流行りから特殊なものまで色々とありますね。

http://coverage.mtg-jp.com/ptbfz15/article/015821/

しかし、プロの間でもジェスカイ系人気高いですね、《ヴリンの神童、ジェイス》や《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》の値段は比例してまだ上がるかもしれません。

■来週はゲームデー!

私の様なプレイヤーはこちらがメインイベント、来週末にスタン構築によるゲームデーが開催されます。
直前のプロツアーの影響を受け、一体どのようなメタゲームになるか解りません、こちらも凄い楽しみです。
私も大洲で参加予定です、今から何で出るか最終判断を下さねば。
このままエスパードラゴンか?
はたまた流行りのジェスカイ・ブラックか?
大穴狙いで白日系デッキか?
結果はゲームデーの報告記事にて。

■急にアクセス数が増えて焦った件

当ブログを初めてもう一ヶ月半程になりますが一応、週1回以上更新を守れてるような気がします。
今はまだ中途半端なMTGの話ばっかりですが、もうちょっと内容のある記事を書けたらいいなって思ってます。
頑張りますです、はい。

しかし、流行りというのはスゴイものでこんな微妙なブログにも命令カードの記事の影響で(多分) ブログ主が驚く程のアクセスがありました(今までの分をこの3日で超えた模様)。

記事に感想や指摘などを頂けると色々と勉強になりますのでブログ主は跳ねて喜びます、こんなブログですがまた時々覗いてやってください。

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