■プロツアー、終了!

BFZのリミデッドとスタンダード構築で行われたプロツアー・ミルウォーキーが週末行われ、日本人としては瀧村選手が6年ぶりに優勝、しかも1、2位に日本人という快挙を成し遂げました。
また、このタッチまみれの環境において、両者とも純正のアブザンとジェスカイという元々のデッキの安定さを見せつける結果となりました。

■環境としてのKTK-BFZ

プロツアーに持ち込まれたデッキは最大勢力のアタルカレッド、ダークジェスカイ、次にエスパードラゴン、アブザン系、白緑大変異の予想通りのデッキやエスパーウォーカーズやエルドラランプ、白日、5Cコントロールなど多色化流れや弧の3色デッキなど様々なデッキが持ち込まれたようです。
ドラフトによる予選での篩い落としがなければ、または最初からスタンダード構築の場合は多少結果が異なっていたかもしれません(リミデッドも上手くてプロですからリミデッドを辞めるわけはいかないでしょうが)。
それでもBFZのカードではバトルランド、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》以外の採用は一定数に留まり、KTKブロックのカードが大多数を占めるのはKTKブロックのカードパワーが高過ぎる感が否めません(BFZに花形になるカードが少ない事もありますが)。OGW参入までは暫く今の様なKTK中心とした流れが続くかもしれません。

■プロツアーを踏まえてのゲームデー

私の様なカジュアル中心のプレイヤーは今週末のゲームデーが最大のイベントではないでしょうか(べ、別に競技系のイベントが怖いわけじゃないんだからっ、近くでやってないんだから仕方ないじゃない!)。今日のように情報が手軽に入手できるようになっている以上、プロツアーの結果を受けたメタを意識しない訳にはいけません。よって今回は、ゲームデー用にデッキを調整しようと思います。

■デッキは何で参加するのか

まず、参加するデッキですが最終的に以下の2つに絞り込みました。

▼ダークジェスカイ
《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》以外は大体パーツも揃っているのとアタルカレッド等のようにライフの削り合いになる相手と戦うのに《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》や《オジュタイの命令》が使える点から組み上げてみました(別に《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》無くても組めますし)。

▼エスパードラゴン
いつものやつ。こちらもパーツが揃ってますし使い慣れている点とメタからミッドレンジ系が多少増えると判断し、相性が良いデッキをと考えた結果から組み上げてみました。

あとのデッキはパーツが現在足りない、買っても間に合わない点から諦めました(泣)。

また前回も書かしていただいたように現環境は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》や《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》をいかに上手く使うかが焦点となっている感が強いです。
今回のプロツアー上位のデッキにも《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》が20枚、《ヴリンの神童、ジェイス》が16枚と異常なほど採用されています。プロツアーでも活躍したそれらに対応できるデッキがゲームデーに使用されるのではないでしょうか(プロツアーの結果から安定と強さも保証されていますし)。
あとは参加しやすさから少数の地雷デッキになる方が一定数存在するはずですので、当たった時の為に多少デッキを丸くしておくとなお良いと思います。

■各アーキタイプへの対応
真っ先に警戒すべきはプロツアーで好成績を残したデッキです。全てのデッキに対応出来る訳ではありませんが可能な限り対応しましょう。《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》や《層雲の踊り手/Stratus Dancer》など各タイプのデッキに明確に効果を発揮するカード、《フェリダーの仔/Felidar Cub》や《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》などの置物対策などを用意しました。

それを踏まえたデッキ内容はそれぞれ以下のようになりました。

▼ダークジェスカイ 小箱仕様
3:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1:《島/Island》
2:《山/Mountain》
4:《神秘の僧院/Mystic Monastery》
1:《遊牧民の前哨地/Nomad Outpost》
1:《平地/Plains》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
2:《大草原の川/Prairie Stream》
1:《燻る湿地/Smoldering Marsh》
1:《窪み渓谷/Sunken Hollow》
1:《沼/Swamp》

4:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
4:《カマキリの乗り手/Mantis Rider》
3:《道の探求者/Seeker of the Way》
2:《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast》
1:《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》
2:《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》

1:《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》
3:《はじける破滅/Crackling Doom》
2:《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
2:《時を越えた探索/Dig Through Time》
2:《意思の激突/Clash of Wills》
2:《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》
3:《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》
1:《完全なる終わり/Utter End》
3:《乱撃斬/Wild Slash》

サイドボード
2:《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
2:《層雲の踊り手/Stratus Dancer》
1:《フェリダーの仔/Felidar Cub》
1:《完全なる終わり/Utter End》
1:《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》
2:《影響力の行使/Exert Influence》
2:《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》
2:《ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm》
2:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》

特に目立った特徴もないダークジェスカイ。強いて言うなら、《勇敢な姿勢》や《意思の激突》など丸めのカードを入れ、同型やアブザンを少し意識してみました。
サイドボードも無難な丸い構成、間に合うなら《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》を《光輝の炎》に変えたい。

▼エスパードラゴン 小箱仕様
4:《島/Island》
3:《沼/Swamp》
1:《平地/Plains》
2:《荒廃した湿原/Blighted Fen》
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2:《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
2:《大草原の川/Prairie Stream》
3:《窪み渓谷/Sunken Hollow》
1:《乱脈な気孔/Shambling Vent》

3:《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
2:《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》
4:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》

1:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
1:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》

4:《時を越えた探索/Dig Through Time》
3:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
2:《風への散乱/Scatter to the Winds》
4:《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》
3:《完全なる終わり/Utter End》
2:《命運の核心/Crux of Fate》
1:《衰滅/Languish》
2:《破滅の道/Ruinous Path》
2:《迅速な報い/Swift Reckoning》

サイドボード
1:《護法の宝珠/Orbs of Warding》
3:《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
2:《強迫/Duress》
1:《精神背信/Transgress the Mind》
2:《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》
1:《払拭/Dispel》
2:《手酷い失敗/Horribly Awry》
1:《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
1:《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen》

こちらは以前のレシピから大幅に変更。間に合わないことが多々あった《手酷い失敗》や《精神背信》をメインからカット、代わりに《破滅の道》や《迅速な報い》などの確定除去を増量。土地枠1枚を4枚目の《ヴリンの神童、ジェイス》にするなどしてみました。
《迅速な報い》は多少条件があるもののインスタントでパワー制限なく、クリーチャーを除去出来る点からの採用、《ヴリンの神童、ジェイス》もフリップできない状況なら直ちに除去できますし、ミラーの《龍王オジュタイ》にも対処可能です。
《破滅の道》は弱いのですが《魂裂き》や《完全無視》よりは丸みがあるので、渋々採用しました。
サイドボードとしては白緑大変異等に、《手酷い失敗》や《完全無視》などの追放カード、アタルカレッド等に《アラシンの僧侶》や《オジュタイの命令》、残りに臨機応変に使えるカードを用意しました。

あとは当日までに微調整をして見ようと思います。

■最後に

ゲームデーはGPT等のように大型大会のbyeが取れる訳でもなく、PPTQのように先の大会で超豪華なプロモやPTの参加権が与えられるわけではありません。ですが、参加のしやすさから様々なデッキと戦うことのできる大会になっています。これ程手軽にプレイングを磨く機会はそうそうありませんので、できる限りの全力を尽くしたいと思います。

長文失礼しました。

誤字発見、訂正してみました。

コメント

たくわ
2015年10月23日8:21

どちらも綺麗なリストですね!
今の環境は色は足し得な印象を持たれがちですが、エスパードラゴンのように3色でまとめることで、色事故のリスクを減らすことはもちろん、荒廃した湿原や精霊龍の安息地のような強い土地を投入できることはかなり大きなメリットだと思います
近年のスタンダードはミッドレンジ同士の物量対決になりやすいので、土地の部分でアドバンテージがとれるのは本当に心強いです

おっしゃる通り、プロツアーの結果を素直に受ければ、ジェスカイやアブザンあたりのミッドレンジが増えそうなので、エスパードラゴンはいい選択肢かもしれませんね!
一部のプレイヤーは「赤単しか使わないぜ!」みたいなプレイヤーもいらっしゃるので、そこはゲームデーならではの特殊な環境になりそうですが…w

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