とあるデッキの調整記録
2015年10月7日 スタンダード コメント (2)■前回までのデッキ
▼エスパードラゴン
3:《島/Island》
2:《沼/Swamp》
1:《平地/Plains》
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2:《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
3:《大草原の川/Prairie Stream》
4:《窪み渓谷/Sunken Hollow》
1:《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
3:《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
1:《漂う死、シルムガル/Silumgar,the Drifting Death》
1:《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》
3:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Pro
igy》
1:《卓絶のナーセット/Narset Transcendent》
1:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》
2:《予期/Anticipate》
4:《時を越えた探索/Dig Through Time》
2:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
2:《究極の価格/Ultimate Price》
2:《風への散乱/Scatter to the Winds》
4:《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》
1:《完全なる終わり/Utter End》
2:《命運の核心/Crux of Fate》
1:《衰滅/Languish》
3:《破滅の道/Ruinous Path》
1:《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》
サイドボード
1:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
1:《護法の宝珠/Orbs of Warding》
2:《層雲の踊り手/Stratus Dancer》
1:《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》
3:《強迫/Duress》
2:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
2:《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》
1:《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
1:《衰滅/Languish》
1:《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》
■BFZ環境開始!
BFZ環境初の大型大会であるSCGの結果が公開されました。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=1&start_date=10/03/2015&end_date=10/04/2015&start=1&finish=64&event_ID=19&city=Indianapolis&state=IN&country=US&limit=100
1位はアタルカレッド、トップ8にエスパードラゴンやアブザンコントロール、などの旧環境環境の正当アップデート、5C白日やジェスカイブラックアブザンタッチ青などのデュアル+フェッチの恩恵を受けた多色デッキなど環境初期ならではの中々混沌とした状況となっていたようです。
新カードとしては各種デュアルランドや《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Allyof Zendikar》が数多くのデッキで採用され、またデッキキーカードとして《白日の下に/Bring to Light》が採用され、既存カードとしては多色化が容易になった為か、ジェスカイに《はじける破滅/Crackling Doom》や《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》、アブザンに《払拭/Dispel》や《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》などが採用されています。
結果としては環境が定まる前の赤単系が強いとの定説どうりとなりましたが、この結果を受けメタが動き出すことになるでしょう。
■新環境初の大型大会の結果を受けて
SCGの結果からデッキを調整する上での仮想敵としては……
・アタルカレッドを中心とした赤単速攻系
・《はじける破滅/Crackling Doom》を使えるようになったジェスカイ系ミッドレンジ
・軽量カウンターを得たアブザン系
・対ミラーを含めた青黒含むコントロール系
……といったとこでしょうか。
ランプ型のデッキの隆盛は無いものの各スピードに合したデッキが環境初期から存在しています(旧環境の名残でもありますが)。
今回はこの環境に合わしたデッキの調整を行います。
▼対赤単系速攻デッキ
環境が定まるまでの本命デッキ、クリーチャーと火力により最速でライフを削り切るのが可能とされています。
このデッキに対して投入可能な有効なカードは……
・《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
・《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》
・《護法の宝珠/Orbs of Warding》
……でしょうか。
特にカウンターとしてはコストは重たいですが《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》は《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》を釣り上げ、尚且つ回復する使い方が可能です。また《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》と共に投入することで更に計算を狂わせることもできると思います。
《護法の宝珠/Orbs of Warding》は火力や対オジュタイ用に数を増やしている布告系除去に対して非常に有効です。またゴブリントークンや今後現れるであろうエルドラージ・末裔トークン、《搭載歩行機械/Hangarback Walker》の飛行機械トークンなど質より数で攻めてくる相手にも非常に有効です。
▼対ジェスカイ系(コントロール以外)
フェッチランドとデュアルランドの組み合わせで多色化に成功したタイプのデッキと純粋にローテションの穴を補ったタイプが存在すると思われます。
このデッキに対して投入可能な有効なカードは……
・《強迫/Duress》等の手札破壊
・《命運の核心/Crux of Fate》を除くリセットカード
……といったとこでしょうか。
《命運の核心/Crux of Fate》は通常はこちらのフィニッシャーを残しつつ相手の場を一掃出来る強力なカードですがジェスカイ系のようにフィニッシャーとして《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》や《雷破の執政/Thunderbreak Regent》を使用しているデッキには効果が薄くなりがちです。このタイプのデッキが増えるならば《命運の核心/Crux of Fate》より《衰滅/Languish》の枚数を増やすことも視野に入れるようにしましょう。また前回書いたようにデュアルランドの存在により、白の比率を上げることが可能になりましたので《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》や《対立の終結/End Hostilities》も選択肢に上がる可能性もあります。
《強迫/Duress》等のハンデスカードは相手のデッキの線が細いため、非常に有効だと考えます。手札を確認しつつ、《強迫/Duress》の場合は最大の脅威である《はじける破滅/Crackling Doom》を、《蔑み/Despise》の場合は各種キークリーチャーを、《精神背信/Transgress the Mind》の場合は軽量クリーチャー以外の強力なカードを落とすことが可能です。また《精神背信/Transgress the Mind》や《強迫/Duress》はこれ以外のデッキにも有効ですので複数枚サイドボードに確保すべきでしょう。
▼軽量カウンターを得たアブザン系
こちらのデッキもパーツの喪失が少なく、更にデュアルランドの登場により青を足すことができるようになった、カードを差し引きすることで早くも遅くもなる前環境の鏡のようなデッキです。また《包囲サイ/Siege Rhino》や《搭載歩行機械/Hangarback Walker》を現状1番うまく使用できるデッキでもあります。
このデッキに対して投入可能な有効なカードは……
・《手酷い失敗/Horribly Awry》
・《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
……などでしょうか。
アブザン系は大体のクリーチャーのコスト4以下であるため《手酷い失敗/Horribly Awry》は強力カウンターとして機能します、確定後は対象が追放になるのも更に○。またこのデッキに以外にもジェスカイ系アグロや赤単速攻系に非常に有効なので要検討でしょう。
《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》は前回欠色クリーチャーの隆盛次第では刺さり難いため使用頻度下がると言っていたものの、あまり欠色クリーチャーが現れなかったので、メインに戻すかを検討すべきでしょう。ただし《搭載歩行機械/Hangarback Walker》やそのトークンにも効かないので注意が必要です。
▼ミラーを含む青黒含むコントロール系
主要パーツがあまり減らなかったエスパードラゴンや黒をタッチしたジェスカイコントロールなど環境初期にもかかわず一定数が存在しているようです。また、今後は赤単速攻系デッキをメタってミッドレンジ系が増えるのを見越し、更に増える可能性もあります。
このデッキに対して投入可能な有効なカードは……
・《払拭/Dispel》などの軽量カウンター
・《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
・《層雲の踊り手/Stratus Dancer》
・《強迫/Duress》などの手札破壊
……などでしょうか。
軽量カウンターについては相手のカウンターや《時を越えた探索/Dig Through Time》に青1マナで対応できる《払拭/Dispel》、インスタント以外にPWにまで幅広く対応できる《否認/Negate》のどちらかを用意すべきでしょう。これら以外にも《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》は強力ですが様々なデッキに入っており、更に上記の2枚でも対応できない《ヴリンの神童、ジェイス/Jace’ Vryn’s Prodigy》やフィニッシャーが少ないこのデッキには非常に厄介な《はじける破滅/Crackling Doom》に対応できない点では厳しいのではないでしょうか。
《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》はデッキの性質上、コントロール相手にすらほぼ間違いなくハンドアドバンテージを取れますので《時を越えた探索/Dig Through Time》とのバランスに注意しながら採用します。
《層雲の踊り手/Stratus Dancer》はクロッカーとカウンターを兼ねる強力カードです、クリーチャーを出しておくことで布告系除去を弱体化できまし、2マナクリーチャーなので最悪でも《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》を採用すればクロッカーとして拾い上げることも可能です。
これら以外のデッキとしては《白日の下に/Bring to Light》を使ったデッキが今後、どれほど現れるのか(値上がりしているところをみると使用を検討している方が一定数以上存在していると考えます)。
また、エルドラージ・ランプがどのタイミングで現れるのかと悩みはつきません。
■各カードの枚数の検討
各デッキへの対策カードはあらかた出揃いました、上記のカードは大体はサイドボード候補ですのであとはこれらとメインボードのカードとの枚数を考えていきましょう。
▼取り敢えず好成績を残したデッキと現デッキを比較してみる
以下がSCGで好成績を残したエスパードラゴンのレシピです。
5:《島/Island》
4:《沼/Swamp》
2:《荒廃した湿原/Blighted Fen》
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2:《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
2:《大草原の川/Prairie Stream》
4:《窪み渓谷/Sunken Hollow》
4:《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
2:《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》
1:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
2:《完全無視/Complete Disregard》
4:《時を越えた探索/Dig Through Time》
3:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
2:《手酷い失敗/Horribly Awry》
2:《風への散乱/Scatter to the Winds》
4:《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》
3:《完全なる終わり/Utter End》
2:《命運の核心/Crux of Fate》
3:《蔑み/Despise》
1:《衰滅/Languish》
サイドボード
1:《護法の宝珠/Orbs of Warding》
4:《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
1:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
1:《払拭/Dispel》
1:《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
1:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
1:《否認/Negate》
3:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
1:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》
1:《衰滅/Languish》
①:《完全なる終わり/Utter End》と《破滅の道/Ruinous Path》
上記のデッキには《破滅の道/Ruinous Path》が0枚、《完全なる終わり/Utter End》3枚とソーサリーよりもインスタントを優先した構成となっていたようです。
これらに関してはそれぞれ……
◆《完全なる終わり/Utter End》
・インスタント
・デッキ上1番捻出しにくい白を含む4マナ
・覚醒土地やミシュランに対応できない
・破壊ではなく追放
◆《破滅の道/Ruinous Path》
・ソーサリー
・黒ダブルシンボルを含む3マナ
・ミシュランに対応できない
・追放ではなく破壊
・ゲーム後半に覚醒スペルとして使用可能
……と、一長一短であるため使用したプレイヤーの調整した結果なのでしょう。
《完全なる終わり/Utter End》はインスタントであり、追放のため様々なカードに対応できる丸いカードですがコストの重さを考えますと散らす方が選択的には丸いのではないでしょうか。今後、環境が遅くなるようなら再度検討しましょう。
②:《究極の価格/Ultimate Price》非採用
私が前回書いたように《究極の価格/Ultimate Price》で対処できるクリーチャーがローテションより減ったことが最大の要因でしょう。ただし、上記のデッキではその枠に《手酷い失敗/Horribly Awry》や《完全無視/Complete Disregard》を落とし込んだようです。両者とも確定後、対象を追放するので再利用されにくいのも非常に有効な手と言えるでしょう。今後も《究極の価格/Ultimate Price》は「刺さり難いけど軽い」という立ち位置になるものと考えますので最低でもサイドボードへの移動を検討しましょう。
③:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》と《蔑み/Despise》
私のレシピと違い、上記のデッキはメインにハンデス(このデッキの場合は《蔑み/Despise》)、サイドに《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》を入れた構成になっています。メインからの《蔑み/Despise》に関してはクリーチャーデッキ環境と処理しずらくなったPWへの対応ということでしょうか。これらに関しては様々な要因からどちらが正解とは私では判断しにくい問題です、かといって散らす訳にもいけませんので悩ましいですね。
④:メインボードからのハンドアドバンテージを取る置物の有無
私のデッキには《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》や《卓絶のナーセット/Narset Transcendent》を入れておりましたが、上記のデッキではサイドボードに《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》を入れるのみとなっていたようです。これに関してもあくまでも私の考えですがこの大会がクリーチャーデッキ環境であり、コントロール系が少ないとの読みからのものではないでしょうか。今後、環境が多少は、動くと考えますのでこれらに関してはメインへの配置替えをするべきと考えます。
⑤:土地周り
これに関しては私のデッキが調整不足な点がありますので一概には言えませんが面白い点として……
・前環境の青黒タッチ白に近い土地構成である
・強力だと思われていた《荒廃した瀑布/Blighted Cataract》ではなく布告系除去としても使える《荒廃した湿原/Blighted Fen》の採用
……があげられるでしょう。
色構成に関してはデッキそのものがその構成になっていますので言及しませんが、《荒廃した湿原/Blighted Fen》に関してはこれも環境を配慮した結果をなのでしょう。メリットとしては……
・リセット後の除去に使用できる
・《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》や《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》などの呪禁クリーチャーの処理ができる
・起動型能力なためカウンターされない
上記の中でも「起動型能力なためカウンターされない」点は非常に有効です。今やアブザンですらカウンターを持つ状況なため、打ち消されない除去は優先してでも入れるべきなのでしょう(私は見落としてました)。
■これらを考慮してデッキを調整してみる
では今回の調整の結果はこちらです。
4:《島/Island》
3:《沼/Swamp》
1:《荒廃した湿原/Blighted Fen》
1:《荒廃した瀑布/Blighted Cataract》
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1:《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
3:《大草原の川/Prairie Stream》
4:《窪み渓谷/Sunken Hollow》
2:《乱脈な気孔/Shambling Vent》
3:《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
1:《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》
1:《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》
3:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
1:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
1:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》
2:《完全無視/Complete Disregard》
4:《時を越えた探索/Dig Through Time》
3:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
2:《手酷い失敗/Horribly Awry》
2:《風への散乱/Scatter to the Winds》
4:《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》
2:《完全なる終わり/Utter End》
2:《命運の核心/Crux of Fate》
1:《衰滅/Languish》
1:《破滅の道/Ruinous Path》
サイドボード
1:《護法の宝珠/Orbs of Warding》
3:《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
3:《精神背信/Transgress the Mind》
2:《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》
1:《払拭/Dispel》
1:《否認/Negate》
1:《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
1:《衰滅/Languish》
2:《究極の価格/Ultimate Price》
……といった感じになりました、今週はこの調整で行ってみたいと思います。
長文失礼しました、次回からはもっとまとめて短くします。
カード名の記載方法変えたら書きにくい、調べないといけないの二重苦に、いい方法模索中です。
▼エスパードラゴン
3:《島/Island》
2:《沼/Swamp》
1:《平地/Plains》
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2:《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
3:《大草原の川/Prairie Stream》
4:《窪み渓谷/Sunken Hollow》
1:《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
3:《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
1:《漂う死、シルムガル/Silumgar,the Drifting Death》
1:《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》
3:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Pro
igy》
1:《卓絶のナーセット/Narset Transcendent》
1:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》
2:《予期/Anticipate》
4:《時を越えた探索/Dig Through Time》
2:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
2:《究極の価格/Ultimate Price》
2:《風への散乱/Scatter to the Winds》
4:《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》
1:《完全なる終わり/Utter End》
2:《命運の核心/Crux of Fate》
1:《衰滅/Languish》
3:《破滅の道/Ruinous Path》
1:《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》
サイドボード
1:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
1:《護法の宝珠/Orbs of Warding》
2:《層雲の踊り手/Stratus Dancer》
1:《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》
3:《強迫/Duress》
2:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
2:《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》
1:《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
1:《衰滅/Languish》
1:《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》
■BFZ環境開始!
BFZ環境初の大型大会であるSCGの結果が公開されました。
http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=1&start_date=10/03/2015&end_date=10/04/2015&start=1&finish=64&event_ID=19&city=Indianapolis&state=IN&country=US&limit=100
1位はアタルカレッド、トップ8にエスパードラゴンやアブザンコントロール、などの旧環境環境の正当アップデート、5C白日やジェスカイブラックアブザンタッチ青などのデュアル+フェッチの恩恵を受けた多色デッキなど環境初期ならではの中々混沌とした状況となっていたようです。
新カードとしては各種デュアルランドや《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Allyof Zendikar》が数多くのデッキで採用され、またデッキキーカードとして《白日の下に/Bring to Light》が採用され、既存カードとしては多色化が容易になった為か、ジェスカイに《はじける破滅/Crackling Doom》や《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》、アブザンに《払拭/Dispel》や《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》などが採用されています。
結果としては環境が定まる前の赤単系が強いとの定説どうりとなりましたが、この結果を受けメタが動き出すことになるでしょう。
■新環境初の大型大会の結果を受けて
SCGの結果からデッキを調整する上での仮想敵としては……
・アタルカレッドを中心とした赤単速攻系
・《はじける破滅/Crackling Doom》を使えるようになったジェスカイ系ミッドレンジ
・軽量カウンターを得たアブザン系
・対ミラーを含めた青黒含むコントロール系
……といったとこでしょうか。
ランプ型のデッキの隆盛は無いものの各スピードに合したデッキが環境初期から存在しています(旧環境の名残でもありますが)。
今回はこの環境に合わしたデッキの調整を行います。
▼対赤単系速攻デッキ
環境が定まるまでの本命デッキ、クリーチャーと火力により最速でライフを削り切るのが可能とされています。
このデッキに対して投入可能な有効なカードは……
・《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
・《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》
・《護法の宝珠/Orbs of Warding》
……でしょうか。
特にカウンターとしてはコストは重たいですが《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》は《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》を釣り上げ、尚且つ回復する使い方が可能です。また《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》と共に投入することで更に計算を狂わせることもできると思います。
《護法の宝珠/Orbs of Warding》は火力や対オジュタイ用に数を増やしている布告系除去に対して非常に有効です。またゴブリントークンや今後現れるであろうエルドラージ・末裔トークン、《搭載歩行機械/Hangarback Walker》の飛行機械トークンなど質より数で攻めてくる相手にも非常に有効です。
▼対ジェスカイ系(コントロール以外)
フェッチランドとデュアルランドの組み合わせで多色化に成功したタイプのデッキと純粋にローテションの穴を補ったタイプが存在すると思われます。
このデッキに対して投入可能な有効なカードは……
・《強迫/Duress》等の手札破壊
・《命運の核心/Crux of Fate》を除くリセットカード
……といったとこでしょうか。
《命運の核心/Crux of Fate》は通常はこちらのフィニッシャーを残しつつ相手の場を一掃出来る強力なカードですがジェスカイ系のようにフィニッシャーとして《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》や《雷破の執政/Thunderbreak Regent》を使用しているデッキには効果が薄くなりがちです。このタイプのデッキが増えるならば《命運の核心/Crux of Fate》より《衰滅/Languish》の枚数を増やすことも視野に入れるようにしましょう。また前回書いたようにデュアルランドの存在により、白の比率を上げることが可能になりましたので《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance》や《対立の終結/End Hostilities》も選択肢に上がる可能性もあります。
《強迫/Duress》等のハンデスカードは相手のデッキの線が細いため、非常に有効だと考えます。手札を確認しつつ、《強迫/Duress》の場合は最大の脅威である《はじける破滅/Crackling Doom》を、《蔑み/Despise》の場合は各種キークリーチャーを、《精神背信/Transgress the Mind》の場合は軽量クリーチャー以外の強力なカードを落とすことが可能です。また《精神背信/Transgress the Mind》や《強迫/Duress》はこれ以外のデッキにも有効ですので複数枚サイドボードに確保すべきでしょう。
▼軽量カウンターを得たアブザン系
こちらのデッキもパーツの喪失が少なく、更にデュアルランドの登場により青を足すことができるようになった、カードを差し引きすることで早くも遅くもなる前環境の鏡のようなデッキです。また《包囲サイ/Siege Rhino》や《搭載歩行機械/Hangarback Walker》を現状1番うまく使用できるデッキでもあります。
このデッキに対して投入可能な有効なカードは……
・《手酷い失敗/Horribly Awry》
・《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
……などでしょうか。
アブザン系は大体のクリーチャーのコスト4以下であるため《手酷い失敗/Horribly Awry》は強力カウンターとして機能します、確定後は対象が追放になるのも更に○。またこのデッキに以外にもジェスカイ系アグロや赤単速攻系に非常に有効なので要検討でしょう。
《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》は前回欠色クリーチャーの隆盛次第では刺さり難いため使用頻度下がると言っていたものの、あまり欠色クリーチャーが現れなかったので、メインに戻すかを検討すべきでしょう。ただし《搭載歩行機械/Hangarback Walker》やそのトークンにも効かないので注意が必要です。
▼ミラーを含む青黒含むコントロール系
主要パーツがあまり減らなかったエスパードラゴンや黒をタッチしたジェスカイコントロールなど環境初期にもかかわず一定数が存在しているようです。また、今後は赤単速攻系デッキをメタってミッドレンジ系が増えるのを見越し、更に増える可能性もあります。
このデッキに対して投入可能な有効なカードは……
・《払拭/Dispel》などの軽量カウンター
・《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
・《層雲の踊り手/Stratus Dancer》
・《強迫/Duress》などの手札破壊
……などでしょうか。
軽量カウンターについては相手のカウンターや《時を越えた探索/Dig Through Time》に青1マナで対応できる《払拭/Dispel》、インスタント以外にPWにまで幅広く対応できる《否認/Negate》のどちらかを用意すべきでしょう。これら以外にも《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》は強力ですが様々なデッキに入っており、更に上記の2枚でも対応できない《ヴリンの神童、ジェイス/Jace’ Vryn’s Prodigy》やフィニッシャーが少ないこのデッキには非常に厄介な《はじける破滅/Crackling Doom》に対応できない点では厳しいのではないでしょうか。
《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》はデッキの性質上、コントロール相手にすらほぼ間違いなくハンドアドバンテージを取れますので《時を越えた探索/Dig Through Time》とのバランスに注意しながら採用します。
《層雲の踊り手/Stratus Dancer》はクロッカーとカウンターを兼ねる強力カードです、クリーチャーを出しておくことで布告系除去を弱体化できまし、2マナクリーチャーなので最悪でも《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》を採用すればクロッカーとして拾い上げることも可能です。
これら以外のデッキとしては《白日の下に/Bring to Light》を使ったデッキが今後、どれほど現れるのか(値上がりしているところをみると使用を検討している方が一定数以上存在していると考えます)。
また、エルドラージ・ランプがどのタイミングで現れるのかと悩みはつきません。
■各カードの枚数の検討
各デッキへの対策カードはあらかた出揃いました、上記のカードは大体はサイドボード候補ですのであとはこれらとメインボードのカードとの枚数を考えていきましょう。
▼取り敢えず好成績を残したデッキと現デッキを比較してみる
以下がSCGで好成績を残したエスパードラゴンのレシピです。
5:《島/Island》
4:《沼/Swamp》
2:《荒廃した湿原/Blighted Fen》
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2:《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
2:《大草原の川/Prairie Stream》
4:《窪み渓谷/Sunken Hollow》
4:《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
2:《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》
1:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
2:《完全無視/Complete Disregard》
4:《時を越えた探索/Dig Through Time》
3:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
2:《手酷い失敗/Horribly Awry》
2:《風への散乱/Scatter to the Winds》
4:《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》
3:《完全なる終わり/Utter End》
2:《命運の核心/Crux of Fate》
3:《蔑み/Despise》
1:《衰滅/Languish》
サイドボード
1:《護法の宝珠/Orbs of Warding》
4:《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
1:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
1:《払拭/Dispel》
1:《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
1:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
1:《否認/Negate》
3:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
1:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》
1:《衰滅/Languish》
①:《完全なる終わり/Utter End》と《破滅の道/Ruinous Path》
上記のデッキには《破滅の道/Ruinous Path》が0枚、《完全なる終わり/Utter End》3枚とソーサリーよりもインスタントを優先した構成となっていたようです。
これらに関してはそれぞれ……
◆《完全なる終わり/Utter End》
・インスタント
・デッキ上1番捻出しにくい白を含む4マナ
・覚醒土地やミシュランに対応できない
・破壊ではなく追放
◆《破滅の道/Ruinous Path》
・ソーサリー
・黒ダブルシンボルを含む3マナ
・ミシュランに対応できない
・追放ではなく破壊
・ゲーム後半に覚醒スペルとして使用可能
……と、一長一短であるため使用したプレイヤーの調整した結果なのでしょう。
《完全なる終わり/Utter End》はインスタントであり、追放のため様々なカードに対応できる丸いカードですがコストの重さを考えますと散らす方が選択的には丸いのではないでしょうか。今後、環境が遅くなるようなら再度検討しましょう。
②:《究極の価格/Ultimate Price》非採用
私が前回書いたように《究極の価格/Ultimate Price》で対処できるクリーチャーがローテションより減ったことが最大の要因でしょう。ただし、上記のデッキではその枠に《手酷い失敗/Horribly Awry》や《完全無視/Complete Disregard》を落とし込んだようです。両者とも確定後、対象を追放するので再利用されにくいのも非常に有効な手と言えるでしょう。今後も《究極の価格/Ultimate Price》は「刺さり難いけど軽い」という立ち位置になるものと考えますので最低でもサイドボードへの移動を検討しましょう。
③:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》と《蔑み/Despise》
私のレシピと違い、上記のデッキはメインにハンデス(このデッキの場合は《蔑み/Despise》)、サイドに《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》を入れた構成になっています。メインからの《蔑み/Despise》に関してはクリーチャーデッキ環境と処理しずらくなったPWへの対応ということでしょうか。これらに関しては様々な要因からどちらが正解とは私では判断しにくい問題です、かといって散らす訳にもいけませんので悩ましいですね。
④:メインボードからのハンドアドバンテージを取る置物の有無
私のデッキには《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》や《卓絶のナーセット/Narset Transcendent》を入れておりましたが、上記のデッキではサイドボードに《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》を入れるのみとなっていたようです。これに関してもあくまでも私の考えですがこの大会がクリーチャーデッキ環境であり、コントロール系が少ないとの読みからのものではないでしょうか。今後、環境が多少は、動くと考えますのでこれらに関してはメインへの配置替えをするべきと考えます。
⑤:土地周り
これに関しては私のデッキが調整不足な点がありますので一概には言えませんが面白い点として……
・前環境の青黒タッチ白に近い土地構成である
・強力だと思われていた《荒廃した瀑布/Blighted Cataract》ではなく布告系除去としても使える《荒廃した湿原/Blighted Fen》の採用
……があげられるでしょう。
色構成に関してはデッキそのものがその構成になっていますので言及しませんが、《荒廃した湿原/Blighted Fen》に関してはこれも環境を配慮した結果をなのでしょう。メリットとしては……
・リセット後の除去に使用できる
・《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》や《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》などの呪禁クリーチャーの処理ができる
・起動型能力なためカウンターされない
上記の中でも「起動型能力なためカウンターされない」点は非常に有効です。今やアブザンですらカウンターを持つ状況なため、打ち消されない除去は優先してでも入れるべきなのでしょう(私は見落としてました)。
■これらを考慮してデッキを調整してみる
では今回の調整の結果はこちらです。
4:《島/Island》
3:《沼/Swamp》
1:《荒廃した湿原/Blighted Fen》
1:《荒廃した瀑布/Blighted Cataract》
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1:《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
3:《大草原の川/Prairie Stream》
4:《窪み渓谷/Sunken Hollow》
2:《乱脈な気孔/Shambling Vent》
3:《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
1:《漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death》
1:《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar》
3:《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》
1:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
1:《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited》
2:《完全無視/Complete Disregard》
4:《時を越えた探索/Dig Through Time》
3:《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation》
2:《手酷い失敗/Horribly Awry》
2:《風への散乱/Scatter to the Winds》
4:《シルムガルの嘲笑/Silumgar’s Scorn》
2:《完全なる終わり/Utter End》
2:《命運の核心/Crux of Fate》
1:《衰滅/Languish》
1:《破滅の道/Ruinous Path》
サイドボード
1:《護法の宝珠/Orbs of Warding》
3:《アラシンの僧侶/Arashin Cleric》
3:《精神背信/Transgress the Mind》
2:《オジュタイの命令/Ojutai’s Command》
1:《払拭/Dispel》
1:《否認/Negate》
1:《龍王の大権/Dragonlord’s Prerogative》
1:《衰滅/Languish》
2:《究極の価格/Ultimate Price》
……といった感じになりました、今週はこの調整で行ってみたいと思います。
長文失礼しました、次回からはもっとまとめて短くします。
カード名の記載方法変えたら書きにくい、調べないといけないの二重苦に、いい方法模索中です。
コメント
次回からもまとめて短くなんてしないでくださいな(笑)
私はエスパードラゴンはあまり愛用しないのですが、除去呪文の選択などは共通するものがあり、興味深い内容でした!
それにしても、エスパードラゴンのリストは本当に隙がないですね
戦う相手からすると全く厄介です
ドローソースを増やしても4枚のディグとサクって2ドローの土地まで擁するエスパーにアドバンテージ勝負で上回ることは極めて難しい
PWに頼ろうにも、今のPWはニクシリスにせよ揺るぎないサルカンにせよニッサにせよ、アドバンテージで勝負にいくカードが多く、前環境の世界を目覚めさせるものニッサのような、速やかに勝負を決めるPWが少ないように思います
使い手の方に尋ねるのも変な話なんですが、エスパードラゴンにはどうしたら対抗出来るんでしょうかねえ…
エスパードラゴンを使っている、尚且つ個人的な意見だと対抗策としては「攻めの早さ」と「慣れさせないこと」ではないでしょうか。
「攻めの早さ」に関しては前環境時もそうでしたが、基本的にはコントロールですので、ゆっくりとした自分のゲームに持ち込めないと負けるパターンがかなり多いように思います(アドバンテージを取るカードも重い為)、特にSCGのアタルカレッドのように高速で展開し、轢いて焼き殺すはデッキには非常に相性が悪く、メインでは殆ど勝てないのではないでしょうか。
「慣れさせないこと」に関してはデッキではなくプレイングについてになりますが、今のコントロールは軽量カウンターだけではなく除去までもが「軽いが対象が狭い」と「対象は広いがコストが重い」の一長一短な為、それらの使い方を間違えると最後まで響く、致命傷になりやすいです。なので相手に「このカードを処理しないとやばい」と思わせるプレイングをされると非常にやりにくいと感じます。
上記の2点を統括すると言い方は悪いですが「相手のミスを誘う様なアグレッシブな攻めの姿勢」で戦うことが簡単で確実な対抗策ではないでしょうか。
大きな大会出たことがある訳でないので具体的な対抗策には程遠いかも知れませんが参考なれば。
うーん、もうちょっと文章力が欲しい。